投資情報-kanehara.info:TOPに戻る

日本やギリシャなど4カ国、先進国で財政特に深刻-IMF

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aqeB4Q4xJXag

  9月1日(ブルームバーグ):国際通貨基金(IMF)は1日発表の調査リポートで、先進国の中で債務水準が維持不能な水準に最も近づいている国として、ギリシャとイタリア、日本、ポルトガルを挙げた。

  IMFの調査スタッフはこのリポートで、これらの4カ国が財政赤字の制御不能状態の進行を回避するには、思い切った予算削減が必要になるリスクが著しく高いと指摘。従来の予算削減では十分でないためと説明した。また、米国とスペインの財政も圧迫されていると指摘した。一方、IMFの別のリポートでは、先進国のデフォルト(債務不履行)リスクを示す指標には、「市場の過剰反応」が反映されているとの見方を示している。

リポートは「行動は変えることができるため、財政に余地がほとんどないか、あるいは全くないと指摘された国についても、公的債務の急増や政府のデフォルトを予言するものではない。過去は運命ではなく、むしろ変えなければならないものであり、財政政策を『旧態依然』としたやり方で進めることはできない」と指摘。「特に財政政策は、過去の行動が示唆するよりも強く債務に向き合う必要がある」と強調した。

IMFがこの日発表した3本のリポートの2本目では、欧州債券市場のボラティリティ(変動性)は「依然高い」としながらも、欧州のデフォルトリスクについては退け、必要とされる財政調整は「困難」だろうが、以前にも達成されてきていると指摘した。

さらに、「われわれの見方では、債務再編のリスクは現在、著しく過大評価されている」とし、「市場の動きは経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を反映したものだと受け止めることは通常は賢明だが、市場の過剰反応は時々起こるものであり、各国に対して悪影響を及ぼす」と論じた。

追加緩和効果は短命に、新たな領域に踏み出すか岐路に立つ日銀 2010年09月01日

2010年 09月 1日 19:27 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-17047920100901

[東京 1日 ロイター] 日銀は8月30日の臨時金融政策決定会合で追加金融緩和に踏み切ったが、足元の市場は緩和決定前より円高が進行するなど効果は短命なものとなった。
 米国経済の先行きを展望した場合、円高圧力が継続する可能性が高く、日銀は、今後も円高が進むたびに効果の薄い従来型の緩和を繰り出していくのか、これまでの枠を超えた新たな領域に踏み込んでいくか、岐路に立たされている。 

  <円高圧力、長期化も> 

 最近の為替や株価の不安定な動きは「米国経済の先行きを巡る不確実性がこれまで以上に高まっている」ことが影響しているというのが日銀の見立てだ。米国のバランスシート調整についても、「日本を例にみると、大きな信用バブルが崩壊した後の経済の回復は時間がかかる」(白川方明総裁、30日会見)としており、日本がバブル崩壊の処理に追われた1990年代と同様にかなりの時間を要するとみている。さらに、インフレ期待の低下も指摘されており、実質金利が下がりづらい状況の中で「米国が日本型デフレに陥る可能性がある」(幹部)ことにも警戒感を隠さない。

 足元の円高の要因として、市場では日米金利差の縮小観測が指摘されているが、金利低下余地がほとんどない日本に対し、相対的に米国は余地が大きく、さらなる金利差縮小で、長期にわたって円高圧力がかかり続ける可能性がある。これらの米国発の問題について、日本としてできることは限られていると日銀幹部は頭を抱える。 

  <量的緩和も効果薄い、強まる手詰まり感> 

 円高がさらに進んだ場合、さらなる金融緩和に対する政治圧力が再び強まる可能性が大きい。追加緩和の選択肢としては、今回発表した新型オペの再拡充、長期国債買い切りオペの増額、時間軸の強化、政策金利の引き下げなど手段自体は残っている。ただ、金利が既にかなりの低水準にあるなか、日銀では、こうした措置の緩和効果は非常に限定的とみており、「残された手は為替介入くらいしかない」(幹部)との声もある。 

 当座預金残高をターゲットとした量的緩和への回帰も排除できないが「効果は薄いだろう」(幹部)とみている。足元の当預残高は17兆円程度と、量的緩和ピーク時の5─6割程度に相当するが、目立った効果はあがっていない。6月会合で概要が発表された成長基盤強化支援措置は「円高への耐性を高めることも大事な目的のひとつ」(幹部)だが、同措置で日本経済の潜在成長率を高め、デフレを脱却するには相当の時間が必要だ。

 水野温氏・前日銀審議委員(クレディスイス・アジア太平洋地域副会長)も31日、ロイターとのインタビューで、円高対応に関し、「日銀が単独でできることは非常に限られている」との判断を示しており、手詰まり感も漂う。 

  <これまでの枠超えた新領域に踏み出すとの予想も> 

 こうした中で市場では、日銀が新たな領域に踏み出すとの見方も強まりつつある。モルガン・スタンレーMUFG証券の佐藤健裕チーフエコノミストは「期待インフレ率を高めるため、究極的には株式などのリスク資産や土地の購入もあり得る」と指摘。JPモルガン証券の足立正道シニアエコノミストは「日銀が政府と組んで特別目的会社を設立し、外貨資産を購入するなどの案もある」としている。 

 日銀はこれまでも、世界の中央銀行に先駆けてゼロ金利政策や量的緩和といった未踏の政策に着手してきた実績を持つ。ある幹部は「今後も知恵をしぼっていく」と述べたが、今後も円高のたびに、効果の限定される追加緩和を繰り返すのか、これまでの政策の枠を超えた新たな領域を模索するのか、日銀は難しい判断を迫られつつある。 

 (ロイターニュース 児玉成夫記者;編集 石田仁志)

アイルランド政府、銀行資本増強に約4兆3000億円必要も-グラス  2010年08月31日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=awWbunn_sjCw

8月30日(ブルームバーグ):アイルランド政府による銀行資本増強コストは総額399億ユーロ(約4兆3000億円)に達する可能性がある。ダブリンの債券専門証券会社、グラス・セキュリティーズが見通しを示した。

グラス・セキュリティーズは30日付リポートで、総額399億ユーロのコストは「妥当な予想だ」とし、アイルランド銀行とアライド・アイリッシュ銀行に注入した70億ユーロを回収した後の最終コストは329億ユーロになると記述した。

グラスは「最悪のシナリオを想定し、銀行の資本増強コストをすべて2010年に計上した場合、アイルランドの10年通期の財政赤字は対国内総生産(GDP)比で29%に達する可能性がある」と指摘した。

ロゴフ教授:東欧数カ国が2、3年内に破たんの可能性-プロフィル誌 2010年08月30日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=a.0mssf5U7tk

8月30日(ブルームバーグ):米ハーバード大学教授で、国際通貨基金(IMF)の元チーフエコノミスト、ケネス・ロゴフ氏は今後2、3年のうちに東欧圏で数カ国が破たんするとみている。オーストリア誌のプロフィルが同氏へのインタビューを基に報じた。

  ロゴフ氏は同誌に対し、緊縮予算を実施しても、すべての国が生き延びられるわけではないと語った。また、ウクライナ、ルーマニア、ハンガリーが「ぐらつく可能性がある」としながらも、どの国が破たんに至る恐れがあるのかを予測するのは不可能だと付け加えた。

  さらに同誌によると、ロゴフ氏は、オーストリアは東欧圏と緊密な関係があるため、東欧で破たんが生じれば同国に「本物のストレステスト」の状況が生じると述べた。

円相場:史上最高値更新は不可避か、年末までに75円も 2010年08月30日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aarZQoHmWsBw

「8月30日(ブルームバーグ): 菅直人首相は対ドルで史上最高値に接近する円高に対し、「必要なときには断固たる措置を取る」と言明した。トレーダーらは、円は対ドルですでに年初来8.6%上昇しているものの、最高値更新は不可避と予想している。

  インフレ率を考慮したウエストパック銀行実効為替相場貿易加重指数によると、円が1990年代半ばの円高水準並みになるには、47%上昇する必要がある。日本のインフレ率は1998年以来ほぼマイナスだった。ドイツ銀行も同様の実効為替相場に基づくと、1995年4月に付けた史上最高値79円75銭に等しくなるためには、円は先週付けた1ドル=85円22銭から同55円まで上昇する必要があるとしている。

  青山学院大学教授の榊原英資元財務官は「実質ベースで、80円を突破した1995年と比較して円はそれほど強くない」と述べた。さらに「1995年には日本は危機下にあった。それに比べれば、米景気が失速しつつあり、国内経済が比較的良好であるという点を考慮すれば、現状は危機的状況とは呼べないと思う」と指摘した。

  15年前と違い、日本は貿易で米国にそれほど大きく依存していない。財務省によると、日本の輸出に占めるアジア向けの割合が昨年初めて50%を突破したのに対し、米国向け輸出は16%と、10年前の約半分の水準となっている。

          成長率予想は欧米上回る

  日本の経済成長は減速しているものの、米国やユーロ圏の成長率を上回ると予想されている。ブルームバーグが調査したエコノミストの予想中央値によると、日本の今年の成長率は3.4%の見通しだが、米国は3%、ユーロ圏は1.4%となっている。失業率も日本は5.2%と、主要7カ国で最低にとどまっている。

  日本の経常黒字もトレーダーらにとっては好材料だ。貿易赤字のファイナンスのために外国資本に依存する必要がなく、危機の際の資本の避難先となっている。日本の7月の貿易黒字額は8042億円と、ブルームバーグのエコノミスト24人の予想中央値4463億円を上回った。ブルームバーグのデータによると、日本の外貨準備高は1兆100億ドルと、中国の2兆4500億ドルに次いで世界第2位となっている。

  伊藤忠商事の中島精也チーフエコノミストは、「日本は引き続き安定的に経常黒字を稼ぎ出し、金融システムは相対的に痛みが小さい」と指摘。さらに巨額の対外債権も維持していることから、円は世界景気の下振れリスクに対するヘッジ目的で選好されやすいと予想する。同氏は為替介入がなければ円は対ドルで80円を割り込み、史上最高値を付けても不思議ではない、との見方を示した。 」

証券優遇税制の延長を要望へ=2011年度税制改正で金融庁 2010年08月30日

2010年 08月 30日 19:54 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK042632720100830

[東京 30日 ロイター] 金融庁は30日、証券優遇税制の延長を求めることなど
を盛り込んだ2011年度の税制改正の要望項目を発表した。足元の経済情勢などから、経済成長を支える資金の供給促進にかかわる政策的な要請が大きいとしている。

 証券優遇税制では、2011年末まで上場株式などの配当・譲渡益にかかる税率を20%から10%に下げる時限措置を設けている。どの程度延長するかについて、会見した田村謙治内閣府大臣政務官は「今後詰める」と述べるにとどめた。一方、少額投資非課税制度(日本版ISA)は、これまで通り「12年1月から導入してもらいたいと思っている」と述べた。

 
  <損失繰越期間、「10年の要望過大でない」>

 経済の持続的成長に向けては、軽減税率の延長のほか、金融商品にかかわる損益通算範囲・損失繰越期間の拡大を要望する。詳細は今後詰める。田村政務官は損益通算範囲について「広げる範囲は多々ある。例えば、預金も金融商品だが、預金まで広げると、金融機関は大幅なシステム更新が必要になる。現実的なところも見ながら、出来る範囲で広げて欲しいと希望する」と説明。損失繰越期間は、主要国で10年、無期限の国があるとし「日本の3年は極めて限定的だ。出来れば無期限が一番いい。10年というのは要望として決して過大ではない」(田村政務官)と主張した。


  <イスラム・マネーの呼び込み図る>

 一方、シンガポールや韓国などアジア諸国で制度整備が進むイスラム金融への税制対応として、海外投資家が受ける特定目的信託の「社債的受益権」の配当を非課税にすることも求める。宗教上の理由から金利の受領が禁止されるイスラム投資家は、出資の形態を取るイスラム債にのみ投資可能。ただ、主要国で海外投資家が受け取るイスラム債の配当は非課税なのに対し、日本では課税扱いとなっており、イスラム・マネーを呼び込めていないと判断。金融機関や事業会社の要望を踏まえたほか、アジアの主要市場として投資家から見て他国に見劣りしない税制を整えるねらい。

 このほか、証券貸借取引への措置として外国金融機関が受ける証券貸借取引にかかわる現金担保利子・品貸料を非課税にすること、外国法人の申告対象を恒久的施設(PE)に帰属する所得に限定すること、特定口座の利便性向上に向けた措置、店頭デリバティブ取引などへの課税方式を申告分離課税とすること――などを盛り込んだ。

米経済は二番底の可能性=シラー教授 2010年08月30日

http://jp.wsj.com/Economy/node_95896

「米国の景気回復は息切れ状態で国内経済が二番底に陥る可能性が強まっている――と指摘するのは米エール大学のロバート・シラー教授だ。

 同教授は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙のビデオ番組「ビッグ・インタビュー」で米経済が二番底不況(リセッション)は「差し迫っているかもしれない」と述べた。

 同教授は今月、本紙に対して、希な事例にはなるが、二番底不況(リセッション)の確率は50%以上と指摘していた。だが今は、リセッションを判定する全米経済研究所は将来的に過去のデータを振り返って、2010年第3四半期が二番底不況の開始時期だったと判定する可能性があるとみている。

 27日に発表された第2四半期の米国内総生産(GDP)改定値が下方修正されたことも、景気低迷の兆候だ。

 シラー教授はまた、米経済が「デフレの瀬戸際にある」との認識も示した。デフレは、大恐慌当時のように消費者物価が全般的に下がる時に起きる。同教授は米国がそのような事態に準備不足であるとしている。

 デフレは一般的に穏やかなインフレよりも、経済にとって悪いとされる。連邦準備理事会(FRB)は、流動性を経済に注入しデフレの危機を回避する政策を採ってきている。

 ケース・シラー住宅価格指数の共同開発者でもある同教授は、住宅価格はさらに今後5年間下落する可能性を懸念していると述べた。また日本が2006年まで15年連続で地価が下落したことを指摘した。最近発表された指標でも住宅セクターがここ数十年で最悪の状態にあることが示された。」

記者: Simon Constable

政府の債務不履行は必至、通貨切り下げもデフォルトの一形態-モルガンS 2010年08月26日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aJZuSJk84P70

8月25日(ブルームバーグ):国債保有者は政府による何らかの形でのデフォルト(債務不履行)に見舞われる―。モルガン・スタンレーはこのような見方を示し、人口高齢化による負担増や税収引き上げ困難に直面した政府は、「金融弾圧」によるデフォルトを選択し得ると分析した。

  モルガン・スタンレーのロンドン在勤エグゼクティブディレクター、アーノード・メアーズ氏は25日の調査リポートで、「政府が約束を反故(ほご)にするかどうかという問題ではなく、むしろ約束のうちどれを反故にするか、そしてどのような形でのデフォルトを選ぶのかの問題になる」と書いている。ソブリン債危機は世界的なものであり、「まだ終わってはいない」とも指摘した。

  同氏によれば、政府は一般的なデフォルトの概念である元本と金利の支払い停止ではなく、「ソフトデフォルト」を選ぶかもしれない。ソフトデフォルトとは、インフレ加速を許すことで返済通貨の相場を下落させ、結果的に債権者らの受け取る額が目減りすることだと説明している。

  同氏は「先進経済大国のいずれかが完全なデフォルトに陥ることは極めて可能性の低いシナリオだと考えている」とした上で、「しかしながら、現在の利回りとブレーク・イーブン・インフレ率は、どんな形を取るかは分からないが現実的な脅威である『金融弾圧』に対する防衛にはならないと思われる」と書いている。

              税徴収

  さらに、インフレ高進による事実上のデフォルトというシナリオについて、景気が二番底に陥ったからといって見解は変わらないとし、二番底は政府の税徴収基盤をさらに弱化させ、「最終的に国債保有者が大きな損失を被るリスクを高める」と分析した。

  同氏はまた、政府に対して権利を有する他のグループと国債保有者との間の「利害相反はかつてないほど大きくなっている」とし、債券保有者の利害は、年金や医療保険を求める高齢者など影響力のある有権者グループと一致していないとも指摘した。

  税収を重視する同氏は、人口動向は政府の債務返済能力を測る指標として債務の対国内総生産(GDP)比率よりも適切だとの見解だ。同比率は政府が確保できる歳入の額を反映していない上に「後ろ向きの」数字だと解説している。

          米国とイタリア

  リポートでは米政府を例に挙げ、債務は対GDP比53%と先進国の中でも低水準だが、歳入に対する比率は358%と最高の国の1つだと指摘した。一方、イタリアの負債は対GDP比116%となっているものの、歳入との比較では188%だという。

  メアーズ氏は英公債管理当局や格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスに勤務経験がある。リポートではデフォルトが考えられる特定の国名は挙げなかった。

米新築住宅販売:7月は過去最低、価格も二番底に 2010年08月26日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aEk7xY6pmOzE

8月25日(ブルームバーグ):7月の新築住宅販売は市場の予想に反して前月比で減少、過去最低水準を記録した。住宅価格の下落や借り入れコストの低下にもかかわらず需要は一段と冷え込み、住宅市場は二番底に沈んだ。

米商務省が発表した7月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算)は前月比12%減少して27万6000戸と、1963年の調査開始以来で最低だった。新築住宅の中間価格は20万4000ドルと2003年末以来の最低水準。前年比でも4.8%値下がりした。

ムーディーズ・エコノミー・ドット・コムのシニアエコノミスト、ライアン・スウィート氏は、「住宅市場の回復は大きく後退した」と述べ、「労働市場の改善には疲れがみえ始め、住宅の潜在的な買い手も様子見姿勢を取っている。これは二番底に近い失業率を考えると理解できる」と続けた。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は33万戸だった。前月は31万5000戸と、速報値(33万戸)から下方修正された。

        全米で販売減少

地域別では4地域すべて減少。特に西部は前月から25%急減、北東部も14%減少した。最大地域の南部は8.7%減、中西部は8.3%減だった。

  販売に対する在庫比率は9.1カ月と、前月の8カ月から増加した。新築住宅在庫は21万戸と前月から変わらず。

米政府による住宅購入支援策は新築販売をある程度押し上げたが、支援策の期限が4月末で切れると、5月の新築販売は前月比32%減と月間では過去最大の減少を記録した。同月の販売戸数は28万1000戸と、1963年の同統計集計開始後初めて30万戸を割り込んだ。その後、6月に小反発したものの、7月に再び大きく減少し、過去最低記録を更新した。

欧州債:ドイツ国債利回り、過去最低-リセッション逆戻りを警戒 2010年08月25日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920014&sid=aWnfyuqOYNCc

8月24日(ブルームバーグ):欧州債市場ではドイツ10年債と30年債の利回りが過去最低を記録した。株安で逃避需要が強まった。またノーベル経済学賞受賞者のジョゼフ・スティグリッツ氏は、欧州各国が歳出削減を進める中、域内経済がリセッション(景気後退)に逆戻りするリスクがあるとの見解を示した。

  金融市場は世界的に国債が買われる展開となった。米2年債利回りが過去最低まで下げたほか、英国の2年債と10年債の利回りもこれまでの最低となった。一方、欧州の周縁国の国債相場は伸び悩み、ドイツ国債に対する上乗せ利回りが拡大。アイルランド10年債と独10年債のスプレッド(利回り格差)は過去最大に広がった。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)がこの日発表した6月のユーロ圏鉱工業新規受注指数は前月比2.5%上昇と、前月から伸びが鈍化した。

  コメルツ銀行の債券ストラテジスト、デービッド・シュノーツ氏(ロンドン在勤)は、「ドイツ国債市場での非常に力強い勢いは健在だ」と述べ、「この日は利回りの過去最低記録を阻止するような材料は一切ない」と語った。

  ロンドン時間午後3時52分現在、独10年債利回りは前日比10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.19%。同国債(表面利率2.25%、2020年9月償還)価格は0.90ポイント上げ100.58。独30年債利回りは12bp低下の2.79%となった。

        アイルランド国債のスプレッド

  アイルランド10年債利回りと同年限のドイツ国債とのスプレッドは316bpに拡大し、ブルームバーグがデータ集計を開始した1991年以降の最大となった。これまでの最大は、EUと国際通貨基金(IMF)が最大7500億ユーロ規模のユーロ圏支援基金をまとめた5月8日の前日に付けたものだった。

英国債:上昇、利回りは過去最低を記録-中銀当局者が二番底を示唆 2010年08月25日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aDTaZCukMrts

8月24日(ブルームバーグ):英国債相場は上昇。2年債と10年債の利回りはいずれも過去最低を記録した。株安を受け、比較的安全な資産とされる国債の需要が高まった。

  イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)メンバーのマーティン・ウィール委員は、英紙タイムズとのインタビューで、英景気が二番底に陥る「現実的なリスクがある」と語った。英国銀行協会(BBA)がこの日発表した7月の住宅ローン承認件数は、エコノミスト予想以上に悪化した。

  10年債利回りは前日比10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.88%。一時は少なくとも1989年以来の最低となる2.85%まで下げた。2年債利回りは5bp下げ0.59%。一時は0.56%まで低下し、ブルームバーグがデータ集計を開始した92年以来の最低を付けた。

  英株式の指標であるFT100種指数はこの日、1.5%下落した。過去5営業日で4回目の下げ。ストックス欧州600指数は1.7%安。

BOAなど米金融11社、最大15兆円損失も-MBSめぐる請求 2010年08月19日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=a3psnbrqxG7I

8月18日(ブルームバーグ):バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガン・チェースなど米金融機関11社は、住宅ローン担保証券(MBS)を購入した投資家と保険会社からの買い戻し請求で合計1338億ドル(約11兆4400億円)の損失を被る恐れがある。ワシントンに拠点を置く調査・投資銀行業務のコンパス・ポイント・リサーチ・アンド・トレーディングが指摘した。

  コンパスのアナリスト、クリス・ガマイトニ氏はリポートで、基礎となる試算では、顧客からの請求に伴う負担について、最も楽観的なシナリオで553億ドル、最悪の場合には1792億ドル(約15兆3700億円)に上るとしている。

  政府支援機関(GSE)のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)から問題のある住宅ローン債権の買い戻しを求められることで、これとは別に280億ドルの負担が生じるとコンパスは予想する。影響が大きいとみられる金融機関には、ゴールドマン・サックス・グループとドイツ銀行も含まれる。

  MBSの買い手と保険会社は、金融機関が住宅ローンに関する虚偽ないし誤解を招くデータに基づいて、住宅ローン債権を投資家に売りつけたと非難している。ガマイトニ氏は、このうち金融機関8社について、想定される損失が有形資産の簿価の10%を超えるとみており、支払い能力が危険にさらされているわけではないが、利益の流出が今後何年も続く可能性があると指摘する。

  ファニーメイの上級金融アナリストだったガマイトニ氏は、電話インタビューで、「投資業界全体が問題の大きさを理解していない」と警告した。MBIAなどの債券保証会社と、連邦住宅貸付銀行(FHLB)のうち3行を含む投資家は、不動産の価値と原資産の質について不正確な説明を行ったと主張し、MBSの引受会社と発行体を相手取り訴えを起こした。MBSに絡む損失の拡大を受けて、ファニーメイとフレディはその後政府管理下に置かれ、MBIAの株価は損失拡大が嫌気されて80%余り急落した。

コンパスの試算では、BOAの損失は有形資産の簿価の17%に相当する352億ドル、JPモルガンが同13%相当の239億ドル、ドイツ銀は21%相当の141億ドル、ゴールドマンは11%相当の112億ドル損失を被る見通し。

中国、人民元/マレーシアリンギの取引を19日に開始 2010年08月19日

2010年 08月 18日 21:33 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-16833920100818

[上海 18日 ロイター] 中国外貨取引センター(CFETS)は18日、人民元/マレーシアリンギの取引を19日から開始すると発表した。

 CFETSはウェブサイトに掲載された声明で、中国人民銀行(中央銀行)が毎営業日ごとに、対リンギでの人民元の基準値を公表する、とした。

 また、人民元/リンギのレートはドル/人民元の相場によってではなく、ディーラーの買い唱え値によって決定するという。

 人民元の対リンギレートでの1日の許容変動幅はその日の基準値から上下5%に設定。これは他の通貨に比べ広い変動幅となる。

米EU首脳会議、11月20日にリスボンで開催=EU 2010年08月18日

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT870732820100817

[ブリュッセル 17日 ロイター] 欧州連合(EU)と米国は、11月20日にポルトガルのリスボンで首脳会議(サミット)を開催する見通し。EUが明らかにした。
 北大西洋条約機構(NATO)首脳会議と並行して行われ、米国からはオバマ大統領が、EUからはファンロンパイ大統領とバローゾ欧州委員長が出席するとした。

 EUは声明で「欧米関係は世界の繁栄に不可欠で、双方はそれぞれの経済成長および雇用の促進に向けた協力にコミットしている」と述べた。

 同会議は当初5月にスペインで予定されていたが、オバマ大統領の不参加で中止となった経緯がある。

米・英・仏・独、格下げの可能性を増大させる新課題に直面=ムーディーズ 2010年08月18日

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-16817420100817
2010年 08月 18日 01:31 JST

[ニューヨーク 17日 ロイター] 格付け機関ムーディーズ・インベスターズ・サービスは17日、米国、英国、フランス、ドイツの「AAA」格付けは将来的に安定した状況にあるものの、格下げの可能性を増大させる恐れのある新たな課題に直面しているとの見解を示した。
 ムーディーズは声明で、これらの4カ国の「格下げへの距離」は縮小したと指摘。債務のダイナミクスなどに対する将来的な評価に基づくと、4カ国の格付けは引き続き将来的に安定した状況にあるとの見方を示した。

 ただ、ムーディーズは4カ国が直面する新たな課題として、財政刺激策を事実上打ち切らざるを得ない状況のなかで経済を再び成長軌道に乗せる必要があること、信頼の置ける中期的な財政調整プログラムを通し無理のない資金調達への道を再び確保、もしくは維持することを挙げた。

 また、高齢化問題などに対処する時間が限られていることも新たな課題として挙げた。

 ムーディーズのソブリン債アナリスト、アレクサンダー・コッカーベック氏は「ムーディーズが前回の『AAAソブリンモニター』を発行して以来、『AAA』格付けを得ている欧州の大国は今やそろって財政赤字削減策を講じているため、これらの国が緊縮財政政策を導入する最適の時期はいつかとの議論には、事実上終止符が打たれた」と指摘。

 米国に関しては「債務の安定化に向けた戦略は、まだ発達に向けた初期の段階にある」と指摘した。

ユーロ買い為替介入が裏目、スイス中央銀が損失計上 2010年08月14日

http://www.asahi.com/business/update/0814/TKY201008130461.html

【ロンドン=有田哲文】スイス中央銀行は13日に発表した2010年上半期の決算で、28億スイスフラン(2300億円)の損失を計上した。前年同期の52億スイスフラン(4200億円)の黒字から一転した。自国の通貨高を抑えようと、スイスフラン売りユーロ買い為替介入を続けたことが影響した。

 スイス中銀は、今年に入って進んだスイスフラン高ユーロ安に単独為替介入で立ち向かった。輸出産業を守るためだ。その結果、外貨への投資残高は09年末に比べて2.4倍に達した。しかし、ユーロのスイスフランに対する価値は上半期で10.7%下落。為替変動による損失は143億スイスフラン(1兆1600億円)になった。保有している金の値上がりなどで利益が出たが、穴埋めできなかった。

 ロイター通信によると、中銀のジョルダン副総裁は「デフレ圧力をかわすことができた」と介入を擁護した。しかし、スイス国内のメディアでは「介入は間違いだった。何の成果もなかった」といった批判が強まっている。

デフレ脱却議連「早急かつ徹底的な円高対策を求める緊急声明」 2010年08月13日

http://blog.guts-kaneko.com/2010/08/post_535.php

民主党・デフレから脱却し景気回復を目指す議員連盟有志

早急かつ徹底的な円高対策を求める緊急声明

平成22年8月13日

 今般、米景気の先行き不安に伴い為替相場が一時15年ぶりの高水準となる1ドル84円台に突入するなど、急激な円高が発生している。

 米FRBは景気の先行き懸念に対し、即座に信用緩和政策の再開に踏み切るなど、機動的かつ大規模な金融政策を展開しつつある。

 一方、わが国の政策当局の反応は緩慢かつ危機意識に欠けると言わざるを得ない。政府は円高に対し一定の対決姿勢を示したものの、その発言や行動にさらなる踏み込みを期待する。

 また、日本銀行にいたっては、金融政策決定会合を開催したにもかかわらず具体策を打ち出すことなく、あまつさえ関係者が今回の経済危機を軽視するかのごとき発言を行うなど、あまりに当事者意識が感じられない。

 かつてリーマンショックにおいて、米欧発の不況だったにもかかわらず、金融政策の対応の失敗と長期にわたるデフレによってわが国経済は諸外国を上回る損害を被り、「ひとり負け」ともいうべき苦境に陥った。このままでは今回も、日本経済が再び「ひとり負け」を繰り返し「二番底」に陥る可能性も否定できない。

 現在の円高を放置すれば、輸出産業の業績悪化を引き金として、外需主導で景気回復が図られてきた日本経済が再び低迷し、デフレがさらに深刻化するのは必至である。デフレからの脱却を進め、我が国の経済を回復軌道に乗せるためには、適正な為替水準が維持される必要がある。

 そのためには、政府においては為替介入の実施についての検討、その実施のために国際的な理解を得るための外交努力などをただちに開始するとともに、日本銀行においては直ちに大幅な金融緩和に踏み切る必要がある。

 以上、われわれは、日本経済を安定化させ、国民生活を守るため、政府及び日本銀行に対し、適正な為替水準を維持するため、早急かつ徹底的な円高対策を求めるものである。


(以上)

最高値も視野、15年ぶり円高-長期化懸念に3つの根拠 2010年08月12日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aXl6l3i.VTxQ

「8月12日(ブルームバーグ):約15年ぶりとなるドル安・円高の背後には、米景気減速を受けた金融緩和という持続的な要因がある。輸出倍増を目指すオバマ米政権がドル安を歓迎しているとの観測も根強い。政府・日本銀行による大規模な円売り介入など円高抑止策への期待も盛り上がらない。市場関係者は今回の円高が長期化すると予想し、1995年4月につけた1ドル=79円75銭の最高値を視野に入れ始めた。 」

「JPモルガン・チェース銀行の棚瀬順哉チーフFXストラテジストも「FRBの金融緩和姿勢を受け、米金利低下とドル安の基調が強まった」と分析。世界経済は緩やかな回復を続けるが、投資家がリスク回避に走り株安が進む場面になれば、ドル・円相場は「今後1カ月程度で戦後最安値を目指す可能性もある」と読む。 」

「昨年11月27日の前回安値は、中東ドバイ発の金融システム不安がきっかけ。85円を割り込んだのは一瞬だった。今回はバーナンキFRB議長が7月21日に言及した米景気の不透明感が主因。ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)に基づいた緩やかなドル安・円高であるため、長期化する公算が大きい。 」

「三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは、米当局は「11月の中間選挙を控え、輸出に追い風となるドル安を促している」と読む。79円75銭の戦後最安値も視野に入っているとみている。

  ドル安は米国のデフレ懸念を和らげる面もある。輸入物価や米企業の海外収益を押し上げ、インフレ期待の過度な低下を防ぐ効果も見込まれるからだ。米セントルイス連銀のブラード総裁は7月末の調査報告書で、米国が日本型のデフレに陥る懸念に言及した。 」

米ファニーメイ:財務省に15億ドルの支援要請-赤字決算で 2010年08月06日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920015&sid=aKR16nNxZnWc

8月5日(ブルームバーグ):米住宅金融のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)は、12四半期連続の赤字を計上したことに伴い米財務省に15億ドル(約1290億円)の支援を要請したことを明らかにした。

ファニーメイが5日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によると、4-6月(第2四半期)の純損益は12億ドルの赤字。前年同期は148億ドルの赤字だった。ブルームバーグの集計によると、1-3月(第1四半期)までの11四半期の赤字合計は1470億ドル強。

米財務省は米住宅金融大手のファニーメイとフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)を2008年9月に公的管理下に置き、両社に既に1450億ドルを投じている。両社がサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連損失で破たん寸前に陥ったのを受け、財務省と住宅都市開発省は4月、住宅金融システムの再建方法に関する一般からの意見を求めていた。フレディマックは4-6月(第2四半期)の決算をまだ発表していない。

オバマ政権は住宅金融システムの改善に向けて意見を聞くため、8月17日に議員や金融機関幹部らを集めた会議を予定している。ガイトナー財務長官は、1月までに両社の「包括的改革案」の提示を目指す考えを示している。

7月都心オフィス空室率9.1%と改善、需要拡大で2年半ぶり 2010年08月05日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=a_rSkKoweHVs

8月5日(ブルームバーグ):オフィス賃貸仲介業の三鬼商事が5日発表した2010年7月末のオフィス空室状況によると、東京・千代田区など都心5区の平均空室率は9.1%となり、08年1月以来、2年6カ月ぶりに低下した。オフィススペースの拡充に動く企業が出始めているという。

空室率は前月まで10カ月連続で上昇し、9.14%と過去最高を更新していた。三鬼商事は7月の空室率の改善について、テナントの間で拡張移転や増床などの動きが出てきたなどとしている。

平均賃料は7月末時点で3.3平方メートル当たり1万7881円と前年同月比11.35%(2289円)下落した。前月比でも0.85%(154円)の下落。三鬼商事では、賃料の下落傾向は緩やかになってきたものの、テナントの誘致競争が増しているという。

欧州高債務国の銀行、年内に債券1220億ドルの借り換え必要-信用市場 2010年08月02日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aSZcl3k3SyrA

8月2日(ブルームバーグ):欧州の高債務国の銀行は今年、計1220億ドル(約10兆5400億円)の債券の借り換えが必要だ。監督当局から健全性のお墨付きを得たものの、高い金利負担を強いられる公算が大きい。

ブルームバーグの集計データによると、償還予定額で最大はイタリアのインテーザ・サンパオロの280億ドルで、伊ウニクレディトの210億ドルが続いた。イタリアの銀行全体では今年は690億ドル、来年は1570億ドルの借り換えが必要になる。スペインの銀行では今年は280億ドル、来年は730億ドルの償還を迎える。

ギリシャやアイルランドなどいわゆるユーロ圏周辺国の銀行は4月以降、政府の財政赤字削減策が難航するとの懸念を背景に債券市場から大方閉め出された状況にある。スペインのサンタンデール銀行とビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)は先週、欧州連合(EU)のストレステスト(健全性審査)結果公表を受けた市場環境の雪解けを利用して起債したが、相対利回りは危機前に比べて最大で2倍の水準だった。

クレディ・アグリコルCIBの債券ストラテジスト、ピーター・チャットウェル氏は「市場には依然として悲観論の暗雲が重くのしかかっている」と述べ、「ストレステストと同様、こうした資金調達を成し遂げられるかどうかも試練になるだろう」と語った。

ブルームバーグ・データによると、ポルトガルとイタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインの銀行でストックス600銀行指数に採用されている24の銀行が来年償還を予定する債券は総額2710億ドル、12年は2300億ドルに上る。

民主デフレ脱却議連がインフレ目標導入など提言 2010年07月30日

民主デフレ脱却議連がインフレ目標導入など提言、財務相「真摯に受けとめる」
2010年 07月 30日 13:17 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK043691020100730

 [東京 30日 ロイター] 民主党の有志議員による「デフレから脱却し景気回復を目指す議員連盟」(会長:松原仁衆院議員)は、デフレ脱却と経済成長の実現に向け、インフレ目標の導入などを柱とした提言をとりまとめ、同日昼、野田佳彦財務相に申し入れた。野田財務相は提言を受け、「真摯に受けとめる」と語った。提言では、デフレ脱却にはインフレターゲット政策などのリフレ政策が必須とし、政府が毎年、物価上昇目標を決定・公表して日銀に通達することなどを明記。具体的な物価目標については、消費者物価指数2─3%の間とし、日銀に対して目標の上下1%以内を維持するよう課すとしている。デフレ脱却議連では今後、同提言を党の政策調査会などでも議論していく意向で、議員立法の可能性を含めて検討する。


 松原会長ら議連メンバーが財務省を訪れ、野田財務相と池田元久財務副大臣に提言を手渡した。会談終了後、野田財務相は一部記者団に対し、デフレ脱却議連の提案について「デフレ脱却は政府が全力をあげて取り組む課題だ。いろいろな提案を真摯に受けとめたい」と語った。また、松原会長は、池田副大臣が同議連の顧問を務めていたことから、「(池田副大臣が)野田大臣に強く進言してくれるだろう」と政府の対応に期待感を示した。


 午前に開催された同議連の総会では、松原会長が冒頭にあいさつし、日本経済の現在の最大の課題はデフレ脱却とし、先の参院選敗北の要因について「デフレ脱却の方策を打ち出すことなく、増税論議に持ち込んだことにある」と指摘。その上で、デフレ脱却に向けて「日銀はすべての手法をとっているとは言い難い。菅政権は日銀ときちんと向き合ってほしい」と訴えた。

 

 「デフレ脱却・経済成長プログラム」と題した提言では、デフレから脱却し、内需拡大を図るには「積極的な金融緩和政策の策定と実行が不可欠」とする一方、「現在の日銀の金融政策からは、本気でこの未曾有の経済状況を克服しようとする思いが伝わってこない」と日銀の対応を批判し、大胆な金融政策運営を求めている。
 

 具体策として、政府内に日本版CEA(大統領経済諮問委員会)など経済政策の司令塔の設置を提言。そこに日銀総裁をオブザーバーとして参加させ、「政府と日銀の意思疎通の場とする」ことを盛り込んだ。

 インフレ目標は、政府が毎年、年末の予算編成にあわせて次年度の物価上昇率目標を決定・公表し、日銀に通達する。具体的な物価水準としては、消費税物価指数(CPI)で「プラス2%から3%の間」とし、日銀に対して目標の「上下1%以内に維持することを課す」とした。

 こうしたインフレ目標を「直ちに導入し、日銀が(目標を)達成できなかった場合に説明責任を課す」。

 達成手段については、日銀の自主性を維持しながらも、長期国債買い切りオペの増額や「場合によっては、株式、REIT(不動産投資信託)、中小企業を含む低格付けのCP・社債も対象にすべき」と指摘。金融機関の企業向けローン債権の購入も検討すべきとしている。

 

 さらに、日銀のガバナンス向上のため、日銀法改正にも言及。「デフレ・円高不況の原因は日銀による金融失政」と位置づけ、金融政策の目標に「雇用の最大化(失業の最小化)」を加えることを盛り込んだ。

 これに関連し、日銀政策委員の選任方法の変更も提言。審議委員について「これまでの業界代表を指名していたやり方をあらため、金融や経済の専門家を中心に指名し、活性化を図る」ことが必要としている。
 

 先の参院選で躍進を遂げたみんなの党も、インフレ目標導入や日銀法改正などを柱とした「デフレ脱却法案」を臨時国会に提出すべく準備中だが、宮崎岳志、金子洋一の両事務局長はみんなの党との連携の可能性について「今のところは白紙だ。具体的な意見交換の予定はない」と指摘。

 デフレ傾向を強める現在の円高への対応については、為替市場介入ではなく、金融緩和の結果として適切な水準に収めるべきとの認識を示した。

 

  (ロイターニュース 伊藤 純夫記者)

トリシェECB総裁が先進国に刺激策の終了を要請、米国内では継続との論調多い 2010年07月24日

9時05分配信 フィスコ
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20100724-00933002-fisf-bus_all

トリシェECB総裁は先進国に向けて、財政刺激策をやめ、財政安定策を復活させるべきだと訴えたもようだ。

これに反し米国内では、前回のG7において大恐慌の二の舞を避けるために財政刺激策を続けるべきだとの論調が多い。バーナンキ米FRB議長も旧ハンフリーホーキンズ法に基づく議会証言において、財政刺激策を維持することが非常に大事であることを強調するなど、欧米の刺激策に対する見解は真っ二つに分かれている。

トリシェECB総裁は「適切な中銀や政府の財政策がなければ、最悪な大恐慌に陥っていた可能性があり、政府の財政刺激策は当然の行動であった」としながらも、現在は財政安定に再び焦点をあてる時期だと主張している。また、景気回復を支援するために刺激策を継続、もしくは拡大させる必要があり、財政再建は世界経済にネガティブな影響を与えるとの意見が一部にあるものの、そのどちらにも反対だとも述べた。

懸念されるほどの水準となっている債務は自信を後退させ、増税見通しなどに消費も抑制することから将来の成長を損なう可能性がある。欧州の借入コストを見た場合でも、債務水準は行過ぎているとの市場の判断が明らかとなっている。

もし今後、半年から1年以内に米国が財政に対する解決法を見出さなければ、ドル売りに拍車がかかり、中長期的なユーロ・ドルの上昇に繋がると見込まれる。

最大で63兆円の損失も=資本不足、7行3900億円に―欧州銀特別検査 2010年07月24日

2時00分配信 時事通信
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20100724-00000008-jijf-bus_all

 【ロンドン時事】欧州連合(EU)加盟27カ国の銀行監督当局で構成する欧州銀行監督委員会(CEBS)は23日、域内金融機関91行に対する特別検査(ストレステスト)の結果を公表した。急速な景気悪化などの危機的状況を前提に、最大で5660億ユーロ(約63兆4000億円)の損失が生じる恐れがあると予想。その上で7行で計35億ユーロ(約3900億円)の資本不足の恐れがあると認定した。
 検査結果を受け欧州委員会などは声明を発表し、「市場の信頼回復に向けた重要な一歩だ」と強調。資本不足が想定される各行に、早急な資本増強を求めた。
 EUは金融危機脱却に寄与した昨年の米国の特別検査を念頭に、今回の検査でギリシャ財政危機に端を発する欧州信用不安を払しょくしたい考え。ただ「資本不足額が想定より少ない」(市場関係者)との指摘もあり、どこまで金融市場の信認を得られるかなお不透明だ。
 検査では、EUが11年に0.4%のマイナス成長に転落すると想定。さらに株価が10~11年に36%、ギリシャ国債10年物が42.2%下落するなど、金融市場の急速な悪化を見込んだ。
 その結果、スペインの貯蓄銀行5行のほか、ドイツのヒポ・リアル・エステートとギリシャの農業銀行の計7行が、11年末に中核的自己資本が基準の6%に満たないと試算した。一方、大手行や経営不安が指摘されるドイツの州立銀行はすべて基準をクリアした。
 資本不足が指摘された各行は、直ちに資本増強を模索する方針。自力での資本調達が難しい銀行には、各国政府などが公的資金を注入し、金融システムの健全性維持を図る。 

インド、1台35ドルの世界最安ラップトップPCを開発 2010年07月24日

2010年 07月 23日 17:38 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-16420120100723

[ニューデリー 23日 ロイター] インドは、1台わずか35ドルの、世界で最安の「ラップトップ・コンピューター」を開発したと発表した。シバル人的資源開発相によると、このラップトップは学生向けに開発したもので、タッチスクリーンを採用している。

 世界のメーカーとの間で、量産に向けて協議を開始した。

 同相は記者会見で「マザーボード、半導体、プロセッサー、接続機能などすべてを含め、コストは約35ドルだ。それには、メモリー、ディスプレイなどすべてが含まれる」と述べた。インターネットブラウザー、PDFソフト、ビデオ会議機能なども備えており、ユーザーのニーズに応じて新たな機能を組み込むことも可能だという。

 基本ソフト(OS)はリナックスで、2011年から高等教育機関で導入を予定している。また、価格を20ドルまで引き下げることを目指しており、最終的には10ドルまで引き下げたいとしている。

情報BOX:欧州ストレステスト、各行の見通し 2010年07月22日

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-16394020100722
2010年 07月 22日 14:47 JST

 [21日 ロイター] 欧州連合(EU)は、欧州金融機関のストレステスト(健全性審査)を進めている。対象行は91行。結果は7月23日に公表される。

 ストレステストの結果については、複数の関係者が見解を示している。以下に当局者やアナリストのコメントをまとめた。

 <フランス> 全行合格の見通し

 対象行: BNP Paribas <BNPP.PA>; Societe Generale <SOGN.PA>; Credit Agricole <CAGR.PA>; BPCE(Natixis <CNAT.PA>の親会社)。

 コメント:ノワイエ仏中銀総裁は、国内銀行について、定期的に規制当局の検査を受けており、ストレステストに不合格になると考える「理由は全くない」と発言。

 アナリストの見方:全行が合格するとの見方が多い。実際のストレステストよりも厳しい条件で試算した一部の証券会社は、クレディ・アグルコルの資本力に疑問を示している。

 <ドイツ> 1行失格、13行合格の見通し

 対象行: Deutsche Bank <DBKGn.DE>; Commerzbank <CBKG.DE>; Hypo Real Estate [HRXGe.DE]; Landesbank Baden-Wuerttemberg; Bayerische Landesbank [BAYLB.UL]; DZ Bank <DGBGg.F>; Norddeutsche Landesbank; Deutsche Postbank <DPBGn.DE>; WestLB [WDLG.UL]; HSH Nordbank [HSH.UL]; Landesbank Hessen-Thueringen; Landesbank Berlin <BEBG.DE>; Dekabank Deutsche Girozentrale; WGZ Bank <WSTGgb.F>

 コメント:複数の関係筋がロイターに明らかにしたところによると、国有化された不動産金融ヒポ・レアル・エステート[HRXGF.UL]以外は、ストレステストを通過する見通し。

 アナリストの見方:ヒポ・レアル・エステート以外では、独自基準でストレステストを行った一部のアナリストが、コメルツ銀行の資本増強の必要性を指摘。

 <ギリシャ> 全行合格の見通し

 対象行: National Bank of Greece <NBGr.AT>; EFG Eurobank <ERGr.AT>; Alpha Bank <ACBr.AT>; Piraeus Bank <BOPr.AT>; Agricultural Bank of Greece <AGBr.AT>; TT Hellenic Postbank <GPSr.AT>

 コメント:ギリシャ中央銀行のプロボポラス総裁は、国内対象行がストレステストを「スムーズに通過」すると予想。

 アナリストの見方:シティのアナリストは、同行独自の基準で実施したストレステストによると、ギリシャ・ナショナル銀行に資本増強が必要になると指摘。

 <アイルランド> 1行は合格、1行は条件付きで合格の見通し

 対象行: Bank of Ireland <BKIR.I>; Allied Irish Banks <ALBK.I>

 コメント:アイルランドのレニハン財務相とホノハン中銀総裁は、国内2行について、EUのストレステストよりも厳しい国内のストレステストをすでに通過したと発言。

 <イタリア> 全行合格の見通し

 対象行: Intesa Sanpaolo <ISP.MI>, UniCredit <CRDI.MI>, Banca Monte dei Paschi di Siena <BMPS.MI>, UBI Banca <UBI.MI>, Banco Popolare <BAPO.MI>  

 コメント:イタリア中銀のドラーギ総裁は先週、ストレステストで各行が十分な資本を有しており、財務が健全であることが示されると発言。

 <ポルトガル> 1─2行が不合格となる可能性も 

 対象行: Caixa Geral de Depositos, Millennium bcp <BCP.LS>, Banco Espirito Santo <BES.LS>, Banco BPI <BBPI.LS>

 コメント:ポルトガルのピナ財務国庫長官は、ストレステストで、国内行の資本に問題がなく、銀行システムがしっかり管理されていることが明らかになると指摘。ストレステストにより、ポルトガルに対する投資家の信認が向上するとの見方を示した。

 アナリストの見方:JPモルガン、マッコーリー、キーフ・ブリュイエット・アンド・ウッズがそれぞれ独自の基準で行ったストレステストでは、ミレニアムBCP<BCP.LS>とBPI銀行<BBPI.LS>が不合格となった。

 <スペイン> 一部の貯蓄銀行が不合格となる見通し

 対象行: Banco Santander <SAN.MC>; BBVA <BBVA.MC> <BBVA.MC>; Banco Popular Espanol <POP.MC>; Banco de Sabadell <ABG.MC>; Bankinter <BKT.MC>; Banco Pastor <PAS.MC>; Banca March; Banco Guipuzcoano; すべての未上場貯蓄銀行

 コメント: スペインのサルガド経済・財務相は、ストレステストで、すべての国内銀行に支払い能力があることが示されると発言。スペイン貯蓄銀行協会(CECA)は、予想外の事態が起きるとは考えていないが、一部の銀行は、中銀の基金による資本注入が必要になる可能性があるとの見方を示した。 

 アナリストの見方:アナリストは、大手上場銀行に問題はないと予想。

一部の貯蓄銀行については、中銀の基金からの資本注入が必要になると指摘している。同基金は、ストレステストの発表前から、貯蓄銀行への資本注入を行っている。

 <オーストリア> 全行合格の見通し

 対象行:Erste Group Bank <ERST.VI>; Raiffeisen Zentralbank [RZB.UL]<RIBH.VI> 

 コメント:ノボトニー・オーストリア中銀総裁は、国内銀行のテスト結果は「通常の範囲内」になるとみられ、資本増強の必要性が示されるとはみていないと発言。 

 <ベルギー> 全行合格の見通し 

 対象行:Dexia <DEXI.BR>, KBC <KBC.BR>

 コメント:地元のタイド、レコー両紙によると、両行ともストレステストに合格した。

 アナリストの見方:シティのアナリストは、独自基準で実施したストレステストで、デクシアの結果が芳しくなかったと指摘。KBCについては、2012年までに資本増強が必要になるとの見方を示した。

 <キプロス> 不明

 対象行:Bank of Cyprus <BOC.CY><BOCr.AT>, Marfin Popular Bank <CPBC.CY><MRBr.AT>

 <デンマーク> 不明

 対象行: Danske Bank <DANSKE.CO>; Jyske Bank <JYSK.CO>; Sydbank <SYDB.CO>

 <フィンランド> 不明

 対象行: Pohjola Group <POH1S.HE>

 <ハンガリー> 不明

 対象行: OTP <OTPB.BU>; FHB Mortgage Bank <FHBK.BU>

 <ルクセンブルク> 不明

 対象行:Banque et Caisse d'Epargne de l'Etat (BCEE), Banque Raiffeisen

 <マルタ> 不明

 対象行:Bank of Valetta

 <オランダ> 全行合格の見通し

 対象行:ING <ING.AS>, SNS Bank <SR.AS>, Rabobank [RABO.UL], ABN AMRO/Fortis [ABNNV.UL] [FORTH.UL]

 コメント: オランダのデ・ヤーヘル財務相は、ストレステストの結果に自信を持っており、昨年の検査では、ABNアムロ/フォルティス以外、資本増強の必要性はないとの結果が出たと発言。ABNアムロ/フォルティスは、その後増資を実施した。

 <ポーランド> 合格の見通し

 対象行:PKO BP <PKOB.WA>(他の大手行は、すべて他の欧州銀行の傘下にある)

 コメント:ポーランドのベルカ中銀総裁は「PKO・BPの結果については全く懸念していない」と発言。

 <スロベニア> 合格の見通し

 対象行:Nova Ljubljanska Banka (NLB)

 コメント:クリジャニチュ財務相は、政府系のNLBがストレステストに合格するとの見通しを示した。NLBは21日、今年4億ユーロの増資を行うとの予想外の発表を行った。ストレステスト公表に先立ち増資を発表した銀行は初めて。 

 <スウェーデン> 全行合格の見通し

 対象行:Nordea <NDA.ST>, Handelsbanken <SHBa.ST>, SEB <SEBa.ST> , Swedbank <SWEDa.ST>

  コメント:スウェーデン金融監督当局のチーフエコノミストは、国内大手4行がストレステストで良い結果を出すとの見通しを示した。 

 <英国> 全行合格の見通し

 対象行:HSBC Holdings <HSBA.L>, Barclays <BARC.L>, Royal Bank of Scotland <RBS.L>, Lloyds Banking Group <LLOY.L>

 コメント:オズボーン英財務相は、国内銀行はストレステスト後の財務強化で政府の支援を必要としないだろうと発言。英銀は、2008年と2009年のストレステスト後に資本再編を実施した。

ユーロは「ストレステスト」乗り切ったもよう-救済策で危機は沈静化 2010年07月22日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aacde5Z4q5wM

7月22日(ブルームバーグ):欧州は既に、同地域にとって最大のストレステスト(健全性審査)ともいえる試練を乗り切ったもようだ。

  ユーロは先月付けた4年ぶり安値から8%上昇。ユーロ防衛に向け、EU(欧州連合)の財務相らが最大7500億ユーロ(約83兆円)の救済基金を創設し、欧州中央銀行(ECB)が債券購入に踏み切った5月10日以来、ギリシャとスペイン、ポルトガルの3カ国は計500億ユーロの国債を発行した。

  170億ドル(約1兆4740億円)相当の資産を運用するフランクフルト・トラストの資産配分責任者、クリストフ・キント氏は「5月の救済後、市場はユーロ圏が機能しており、その周縁国が債務を資金調達で賄えるとの確信をかなり強めているようだ」と指摘。「これと、ユーロの対ドルでの上昇が相まって進んでいる」と分析した。

  ユーロがギリシャに端を発した債務危機の影響を乗り切れることを示すEUの次なる機会は、23日に予定する域内銀行のストレステスト結果公表時となる。EUの規制当局者らは、同テストによってドイツの州立銀行やスペインの貯蓄銀行を含めた金融機関の健全性への投資家の信頼感を取り戻せると期待している。

  インベステック・セキュリティーズ(ロンドン)のエコノミスト、デービッド・ページ氏は市場からみると、「ソブリン債と銀行のリスクは互いに絡み合っている」と指摘。「ストレステストは、銀行の脆弱(ぜいじゃく)性がソブリン債に悪影響を及ぼすとの懸念を和らげる上でいくらか助けになるだろう」と述べた。

「影の銀行」の債務、今も通常の銀行を上回る-NY連銀リポート  2010年07月17日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aS_2jdzOlnvg

7月16日(ブルームバーグ):ニューヨーク連銀のリポートによると、金融危機発生から3年が経った今も、米連邦準備制度理事会(FRB)の融資や政府保証を受けられない、いわゆる「影の銀行」が抱える債務は通常の銀行システムの債務を上回っている。

  同リポートによると、1-3月(第1四半期)には、影の銀行システムが抱える債務は約16兆ドル(約1380兆円)と、銀行債務の13兆ドルを上回った。2008年には、影の銀行の債務は20兆ドル、銀行債務が11兆ドルだった。

ブルームバーグがまとめたデータによると、米政府は金融市場を支援し、リセッション(景気後退)に対処するため、昨年9月時点で計11兆6000億ドルの資金を融資・拠出・保証した。それには、住宅ローンやクレジットカード債権、自動車ローンに関係した資産担保コマーシャルペーパー(ABCP)や債務担保証券(CDO)、マネーマーケットファンド(MMF)の支援が含まれた。

ゾルタン・ポズサー氏、トビアス・エイドリアン氏らFRBの研究者は今月発表したリポートで、「影の銀行システムは一時、公的資金や債務保証という『脚光』を浴びた後、再び影に押しやられた」と指摘。その規模を考慮した場合、「当局は影の銀行に恒久的な公的支援を提供すべきかどうか、あるいは存続できないよう規制すべきかどうか検討が不可欠だ」と主張している。

渡辺みんな代表:日銀法改正を最優先、物価目標導入を-インタビュー  2010年07月14日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=a2Xmnn5Y9YaI

7月14日(ブルームバーグ):みんなの党の渡辺喜美代表は14日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューに応じ、デフレ脱却に向けて政府、日本銀行が共通の政策目標を共有することを柱とする日銀法改正を最優先のアジェンダ(政策課題)に掲げる方針を表明した。その上で、2%程度のインフレ目標の導入を目指す考えを明らかにした。

  渡辺氏は「日本経済の二番底懸念が現実味を帯びつつあり、デフレ脱却法案を最優先にしていきたい」と言明。日銀法改正を通じて①政府、日銀がアコード(政策協定)を結んで物価安定目標を設定する②政府が日銀にさらなる信用緩和政策を求める-ことを可能にすると語った。秋の臨時国会に議員立法で日銀法改正案を国会に提出、成立を目指す。

  渡辺氏はその上で、2、3年以内に全国の消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)で「2%プラスマイナス1」の実現を求めていく考えを示した。総務省が6月25日発表した5月のコアCPIは前年同月比1.2%低下と、15カ月連続のマイナス。

  また日銀総裁の解任権を政府に付与することの是非について、「みんなの党の日銀法改正案には入っていないが、理屈の上では日銀総裁解任権を議論することは大いに有益だ」と語った。

  一方、円高傾向について、渡辺氏は「景気が良いわけではないのに円高になっているというのは日銀の政策が自国窮乏化政策になっているということだ」と述べ、日銀の対応を批判した。

  昨年8月に同氏らが結党したみんなの党は、参院選で比例代表7、選挙区で3議席の合計10議席を獲得、非改選と合わせて11議席に達し、単独で法案を提出できるようになった。渡辺氏は「ねじれを利用したレバレッジ戦略が可能になった」と言及。「みんなの党のアジェンダ『小さな政府で民間主導、成長路線』をこのレバレッジを利用して実現していく可能性が高まった」と語った。

 また、民主党のデフレ脱却議連とは、「接触していない」として政策面で共闘する考えのないことを示した。同議連は1ドル120円を適正な為替水準として掲げているが、渡辺代表は、「為替水準を示すのは金融政策ではない」との考えを示した。一方で、「マネー供給を増やせば円安方向となるので、(円安誘導は)『裏戦略』のようなもの」とも述べた。 

 渡辺代表は11日夜、「デフレ脱却法案を準備中だ」として、同法案の内容について「日銀法改正が主なものだが、これが成立すれば失業者が100万人以上、経済的な理由による自殺者が5000人以上も救える」などと語った。 

 みんなの党が成長戦略として掲げているデフレ解消のための検討案は下記の通り。 

 ・政府と日銀との間で政策目標を共有する枠組みを作り(日銀法改正)、物価安定目標を設定する。共有した目標達成のための具体的措置及び実施時期については、日銀が独立して定める。

 ・政府から日銀に対し、たとえば、20兆円の中小企業向けローン債権に政府保証を付与したうえで、金融機関から日銀が買い取ることを要請できるようにする。

 ・地域の信金・信組などが、中小企業などの議決権のない株式を保有することを促進し、地域密着型金融を強化する。

 ・中小企業の銀行からの長期借入金のDES(債務の株式化)も検討。

(ロイターニュース 竹本能文記者)

2010年世界成長率見通しを上方修正、欧州債務リスクを警告=IMF 2010年07月08日

2010年 07月 8日 13:46 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK040958520100708

「[香港 8日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)は最新の世界経済見通しと国際金融安定性報告書を公表した。2010年の世界経済成長率見通しを4.6%とし、前回4月予測の4.2%から上方修正した。アジアの力強い成長と米民間部門の需要を反映した。一方、欧州の債務問題が深刻化し世界経済に悪影響を与える可能性を警告した。

 世界経済見通しは「金融市場の混乱の再燃で、下振れリスクが大幅に増大した。今回発表した見通しは、特にユーロ圏での信認と安定を再構築するための政策実行次第」としている。


 ユーロ圏の成長率見通しは10年が1.0%で前回と変わらず。11年は1.3%で0.2%ポイント下方修正した。

 米国は10年が3.3%で前回から0.2%ポイント上方修正、11年は2.9%で前回から0.3%ポイント上方修正した。 


 最大の下方修正となったのは英国。10年の成長率見通しは1.2%で、前回から0.1%ポイント下方修正。11年は2.1%で、0.4%ポイントの下方修正となった。

 最大の上方修正となったのは途上国。ブラジルの10年成長率見通しは1.6%ポイント上方修正の7.1%、11年も0.1%ポイント上方修正の4.2%とされた。

 日本の成長率は10年は2.4%で前回から0.5%ポイント上方修正したが、11年は1.8%で0.2%ポイント下方修正した。

 中国は10年が10.5%で前回から0.5%ポイント上方修正した一方、11年は9.6%で0.3%ポイント下方修正した。

 

 <欧州債務危機に焦点>

 

 銀行規制に対する投資家の懸念が強まるなか、IMFは両報告書の大半でユーロ圏のソブリン危機に焦点を当てている。

 あるシナリオでは、ユーロ圏債務問題が世界の金融システムに与える影響は、08年のリーマン・ブラザーズ破たん後の混乱と同程度になるとし、世界の総生産は11年に1.5%ポイント縮小するとの見方を示した。
 その上でもっとも有効と思われる政策は、成長を損なうことなく金融市場の信頼を回復することと指摘した。

 また、先進国は債券投資家の信頼維持のため財政再建計画を打ち出しているが、これらは成長を後押しする金融状況と均衡をはかるべきと主張。

 世界経済見通しは「各国政府の政策は、支援的な金融状況を維持し、金融セクターの改革を進め、世界の需要の均衡化をはかる一方で、中期的に財政赤字を削減する計画に焦点を絞るべきだ」としている。

 

 報告書ではアジアにも焦点があてられている。10年の景気回復は、アジア全般でより持続可能な成長になると予想。ただ、欧州との貿易・金融面でのつながりがリスクになると警告した。」

貴金属に交換可能な上場投信=東証で初取引 2010年07月02日

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010070200672

 2日の東京株式市場で、金など貴金属に交換可能な上場投資信託(貴金属ETF)の初取引が行われた。売買代金は計約1億9000万円に上り、ETFを信託管理している三菱UFJ信託銀行の岡内欣也社長は「大変いい滑り出し」と評価している。
 貴金属ETFの取引価格は、東京工業品取引所で売買されている貴金属の先物価格を基に決定される。取引の対象は金、銀、白金、パラジウムで、投資家はETFの保有口数に応じて来年2月1日から現物の貴金属と随時交換できる。貴金属価格に連動するETFは従来あるが、これは現物と交換できない。為替や株式など金融市場が不安定な中、「現物の貴金属が裏付けになっているという安心感から投資家の注目を集める」(斉藤惇東京証券取引所社長)と期待されている。(2010/07/02-17:22)

新成長戦略~「元気な日本」復活のシナリオ~ 2010年06月18日

「新成長戦略」について
平成22年6月18日閣議決定

「新成長戦略」を別紙のとおり定める。

http://www.kantei.go.jp/jp/sinseichousenryaku/sinseichou01.pdf

米ファニーメイとフレディマック、上場廃止へ 2010年06月17日

http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20100617-00000528-reu-bus_all

 [ニューヨーク 16日 ロイター] 米連邦住宅金融局(FHFA)は16日、米政府系住宅金融機関(GSE)の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と<FNM.N>連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)<FRE.N>を上場廃止にすると発表した。
 株価がニューヨーク証券取引所の基準を満たさなくなったため。
 今後は店頭市場で取引されることになる。ファニーメイとフレディーマックは2008年9月から公的管理下にある。
 FHFAは両社に対し、普通株と優先株をすべての国内取引所で上場廃止するよう指示した。
 FHFAのデマルコ局長代行は声明で「FHFAが両社に対して上場廃止を指示したのは現在の業績や今後の見通しを踏まえたものではない。また、監督・管理機関としてのFHFAの決定や結論とも関係はない」と述べた。
 その上で、株価の維持や赤字抑制に関する上場規定が上場廃止決定の理由と説明した。
 NYSE上場株式は株価が終値で1ドルを下回ると上場廃止となる可能性があるが、ファニーメイとフレディーマックの株価は30営業日以上、1ドル付近で推移している。

法人税下げの必要性強調=経団連会長と会談―直嶋経産相 2010年06月16日

6月16日9時52分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100616-00000050-jij-pol

 直嶋正行経済産業相は16日午前、都内で日本経団連の米倉弘昌会長らと会談し、政府の新成長戦略の柱として先にまとめた「産業構造ビジョン2010」などをめぐって意見交換した。直嶋経産相は会談後、法人税の実効税率引き下げに関し、記者団に「具体的に将来の方向性を示さなければいけない」と語り、現在の約40%から諸外国並みの25~30%に下げることが必要との考えを改めて強調した。
 菅政権発足後、初めてとなるこの日の会談で、経団連側は法人税率の引き下げや、中韓両国などとの経済連携協定(EPA)の早期締結を要望。直嶋経産相も前向きに応じた。

ジャスダックとヘラクレス、10月12日統合 2010年06月14日

20時00分配信 時事通信
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20100614-00000198-jijf-bus_all

 大阪証券取引所は14日、傘下の新興市場ヘラクレスとジャスダックを10月12日に統合すると発表した。大証は4月にジャスダック証券取引所を吸収合併している。14日現在の上場企業数は、ヘラクレスが147社、ジャスダックが872社(ネオ含む)で、1000社を超える国内最大の新興市場が誕生する。 

直嶋経産相:法人税まず5%下げを、来年度、税制改革待たず-日経 2010年06月11日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920019&sid=awFnSHFay6WI

6月11日(ブルームバーグ):直嶋正行経済産業相は10日、日本経済新聞のインタビューで、「法人税の税率を来年度にまず5%下げる必要がある。税制の抜本改革の議論を待つのでなく、成長戦略の一環として決断すべきだ」と強調したと11日付の同紙朝刊が報じた。

  報道によると、直嶋氏は、法人税減税について、「国際水準が日本より10-15%低いのは事実。中期的には国際水準を視野に税率の下げを目指す」と述べ、税率下げで菅直人首相の理解は得ているとの認識を示したという。

スペインの銀行、欧州銀行間市場での資金調達が困難に=現地紙 2010年06月09日

2010年 06月 9日 16:25 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-15746120100609

[マドリード 9日 ロイター] スペイン紙シンコ・ディアスによると、スペインの銀行は欧州インターバンク市場での資金調達が困難な状況に陥っており、かろうじて自力で資金を調達できるのは大手金融機関だけに限られている。
 スペインのある貯蓄銀行の幹部は同紙に対し、「スペインの大手銀行だけはなんとか資金を調達できている。ただ、ドイツなど海外の国債を担保としており、スペインの国債は担保として受け入れられていない」と語った。

 同紙によると、資金調達の状況は今週の初めから悪化し続けている。

 スペインの中堅銀行の幹部は「銀行間市場では、どの外国銀行もわれわれに貸し出しを行っていない」と語った。

米アムバック:事前調整型の破産法申請か-届け出文書 2010年06月09日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aV6Pdwo0Z54o

6月8日(ブルームバーグ):米金融保証会社(モノライン)、アムバック・ファイナンシャル・グループは、債券保証部門の配当では持ち株会社の費用を負担できないとして、事前調整型の連邦破産法の適用申請を検討していることを明らかにした。

アムバックは規制当局への8日付届け出文書で、「予見可能な将来にアムバック・アシュアランス(AAC)が持ち株会社に配当を支払うことができる公算は極めて低い」と述べた。

AACは保険契約者に請求額を全額支払う代わりにサープラスノートを発行し、これを提供する。アムバックは7日、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンを裏付けとする債務担保証券(CDO)164億ドル(約1兆5000億円)分の保証として、現金26億ドルと、20億ドル相当のサープラスノートを提供すると発表した。

アムバックは当局への届け出文書で、「アムバックの流動性と支払い能力は主にAACからの配当などに依存しており、サープラスノートが全額、償還、買い戻しあるいは返済された後にAACの価値がどれだけになるかにもよる」と指摘した。

EU統計局に監査権限、ブルガリアに調査団派遣へ 2010年06月09日

2010年 06月 9日 07:43 JSThttp://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK871052320100608

[ルクセンブルク 8日 ロイター] 欧州委員会は、ブルガリアの経済指標の質に懸念があるとして、近くEU統計局(ユーロスタット)から調査団を派遣する方針。レーン欧州委員(経済・通貨担当)が明らかにした。
 欧州連合(EU)財務相理事会は、EU統計局に広範な監査権限を与えることで合意した。この決定には欧州議会が意見を表明する必要があり、その上でEU首脳が合意する必要がある。レーン委員によると早ければ17日にも監査権限を得る見通し。

 ブルガリアは隠れ債務が明るみにでたため、09年のEU基準での財政赤字の国内総生産比を1.9%から3.7%に上方修正した、このため財務省はEUによる監査を受け入れる方針を5月に表明していた。4月に発足した中道右派政権は、社会党率いる前政権による政府調達を公表した。

ユーロ圏諸国、11年に財政引き締めへ-米国の財政出動要請に応じず 2010年06月08日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aMVCQT04HjTc

「6月7日(ブルームバーグ):ユーロ圏諸国は来年の増税または歳出削減の実施を約束し、第2次大戦後で最悪のリセッション(景気後退)からの回復促進で財政出動拡大を求める米国の要請に応じない姿勢を示した。

  ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長(ルクセンブルク首相兼国庫相)は7日の会合後に記者団に対し、2010年の財政は「中立的」のままだが、「景気回復が勢いづくと予想される11年には明らかに引き締め型」になるとの見解を示した。

  ギリシャ債務危機をきっかけに欧州諸国による財政赤字削減への決意は固く、ドイツのような貿易黒字国に「より力強い内需の拡大」を求めたガイトナー米財務長官の今月5日の要請は受け入れられていない。

  欧州最大の経済規模を持つドイツは7日、4年で800億ユーロ(約8兆7000億円)規模の増税・歳出削減策を発表し、ほかの欧州諸国にも追随するよう迫った。メルケル独首相はベルリンで記者団に対し、「堅実な財政が危機予防の最良の形だ」との見解を示した。 」

菅新内閣、市場は「マニフェストの真逆」を評価-日本売りは回避か 2010年06月07日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aW_qP6yYUclg

「6月7日(ブルームバーグ):8日に発足する菅直人新内閣の財政・金融・為替政策について、市場では民主党がマニフェスト(政権公約)などで示してきたのとは正反対で、巨額の公的債務に着目した「日本売り」の懸念が後退するとの評価が広がっている。財政再建と金融緩和・円高阻止でデフレ脱却を目指す政策は小泉純一郎政権に似ているものの、世界的な金融危機の下では円安誘導は難しいとの見方が多い。

  新首相に指名された菅民主党代表は5日夜、官房長官に仙谷由人国家戦略担当相、民主党幹事長に枝野幸男行政刷新担当相を充てる人事を発表。共同通信は6日、財務相には野田佳彦財務副大臣が内定し、亀井静香金融・郵政改革担当相は続投の方向だと報じた。

  大和総研の牧野潤一シニアエコノミストは、菅新内閣は「財政支出抑制と増税論議・金融緩和・円高阻止の政策だ。経済成長は財政主導ではなく、輸出頼みとなる」と予想する。「民主党がマニフェストなどで示してきた積極財政・日本銀行の独立性尊重・円高容認・消費主導の経済成長とは真逆だ」と指摘。必要に応じて政策を転換する「変わり身の早さ、柔軟性は市場に好まれる」と評価する。 」

「  日本の公的債務残高は国内総生産(GDP)の約1.8倍と主要国で最悪。財務省によると、国債・借入金・政府短期証券を合わせた国の債務残高は2010年3月末に過去最大の882兆9235億円に達した。日本銀行の統計では、家計の純金融資産は1086兆8868億円。公的債務を国内の貯蓄で消化できる余地は徐々に縮小している。政府は6月中に「中期財政フレーム」と「財政運営戦略」をまとめる予定だ。

  ギリシャの財政危機に端を発した欧州債務不安は先週末、ユーロ未導入の周辺国ハンガリーにも飛び火。同国のデフォルト(債務不履行)に備えた保険料を示すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドは過去最悪の4.16%に達し、ポルトガルやスペインといったユーロ圏内の重債務国を上回った。ユーロ相場は対ドルで7日早朝に一時1ユーロ=1.1889ドルと、2006年3月以来の安値をつけた。

  菅新首相は財務相だった5月11日、来年度予算では新規国債発行を10年度の44.3兆円以下に抑える意向を表明した。4月20日の衆院財務金融委員会では、中央銀行が目標とする物価上昇率を示して金融政策を運営する「インフレターゲットは魅力的な政策だ」と発言。「プラス1%か、もう少し上のプラス2%程度」を実質的な目標とし、達成するまでは政府・日銀がともに努力を続けるのが望ましいと述べた。 」

「  「緊縮財政・金融緩和・円安志向の組み合わせは、かつての自民党の小泉純一郎政権と同じだ」と、藤井氏は指摘。「民主党が昨夏のマニフェストなどで掲げた政策とは正反対だが、次の世代に借金の山を残さないことのほうがはるかに重要だ」と強調する。 」

信用危機再来の懸念薄れる-大規模ジャンク債発行、LIBOR安定で 2010年06月07日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=a.J3VPowgQkg

6月6日(ブルームバーグ):約3週間で最大規模のジャンク(高リスク・高利回り)債発行とロンドン銀行間取引金利(LIBOR)のフラット(平坦)化を受け、2008年以来最悪の信用市場の混乱は終息しつつあるとの楽観的な見方が広がっている。

電池やペットフードなどを手掛ける米スペクトラム・ブランズは4日、8年物の社債7億5000万ドル(約690億円)相当を発行。投資不適格級発行体による起債は約1週間ぶりだった。銀行間の貸し渋りを測る尺度となっているドル建て3カ月物LIBORは2月以降、倍余りに上昇したものの、先週はほぼ変わらずだった。

欧州債務危機で信用リスクは5月に記録した10カ月ぶり高水準付近にあるものの、資産価格は「底打ちする過程にある」とバークレイズ・キャピタルは指摘する。銀行間の資金を融通する市場が安定してきている状況は、信用危機の再来懸念は行き過ぎだった可能性を示唆していると、米アビバ・インベスターズの運用担当者ジョン・ホーリー氏は語る。

同氏は「LIBORの動向は、投資家の懸念の一部を和らげている。このところフラット化した事実は金融市場が正常に機能していることを示唆している」と述べた。

社債の国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は拡大ペースが鈍化しており、先週は3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)広がって196bpだった。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、5月には44bp拡大し、少なくとも08年11月以来最大の広がり方となっていた。

EU、4400億ユーロの緊急救済基金で細目策定へ 2010年06月07日

2010年 6月 7日 9:15 JST
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_68215

【ブリュッセル】欧州連合(EU)当局者によると、ユーロ圏諸国の財務相は7日、ルクセンブルクで会合を開き、財政危機が深刻化した場合の4400億ユーロ(約48兆4000億円)の緊急救済基金の最終的な詳細について承認する運びだ。

 これはEUと国際通貨基金(IMF)がまとめた総額7500億ユーロの救済資金のうちの最大部分ととなる。

 ユーロ圏の国が債務返済が困難になった場合、その国は同基金からの拠出を申請できる。当局者によると、資本市場から資金を調達して、問題国に資金を与えるために設立される投資目的事業体(SPV)は今月中に活動を開始する可能性がある。

 ユーロ圏諸国の首脳は既に、ユーロ圏16カ国が所有するこのSPVが同諸国の保証を背景に資金を調達、調達金利より高い金利で問題国に融資するという基金の基本的な仕組みについては合意している。

 この構造は、加盟国の国債の直接的な購入に対するEUの禁止措置をうまく回避したものだ。この購入禁止はお互いの国の問題に責任を持たないようにするための措置だ。今回の救済基金に批判がなかったわけではなく、特に財政の健全なドイツでそれが強かったが、同国議会が信用保証のドイツの関与分を承認した先月、最大のハードルを越えることができた。

 7日にまとめられる最終的な細目には、SPVがどのように債券を発行するのか、個々の国の保証が債券の部分ごとに適用されるのか、あるいは全体にかかるのかどうかといった点も含まれる。

 この4400億ユーロの基金はギリシャ向けの1100億ユーロの救済とは別物で、EUの執行機関である欧州委員会の予算から出される600億ユーロの資金が底をついた時点で出動することになる。

記者: Charles Forelle

ハンガリー、ギリシャのような危機に陥るリスク=首相報道官 2010年06月05日

2010年 06月 5日 08:55 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15686320100604

[ブダペスト 4日 ロイター] ハンガリーのオルバン首相の報道官は4日、同国がギリシャのような債務危機を避けられる見込みはわずかとした与党幹部発言について、誇張ではないとの考えを示した。

 地元紙ナピの電子版によると、与党フィデス・ハンガリー市民連盟のコーシャ副党首は、ハンガリーの財政状況は予想より大幅に悪化しており、ギリシャと同じシナリオを避けられる見込みはわずかだと発言した。

 シーヤート報道官は記者会見で、デフォルト(債務不履行)については1年半も前に社会党出身の当時のジュルチャーニ首相が言及していると指摘。「同氏はハンガリーのデフォルトが目前に迫っており、国際通貨基金(IMF)からの融資だけが同国を救うことができるとはっきり述べた」とし、「その点で(コーシャ氏の発言が)誇張されているとはまったく思わない」と語った。

 「ハンガリーでは前政権がデータを改ざんした。ギリシャでもデータに手が加えられていた。ギリシャには決定的な瞬間が訪れた。ハンガリーはまだだ」と述べた。

 その上で「これこそわれわれが回避したいと考えているものだ。現政権にはギリシャがたどった道筋を回避する備えがある。現実を踏まえた上で、われわれは行動を躊躇(ちゅうちょ)しない」とした。

 これより前、シーヤート報道官はテレビ放送で、新政権は公的財政の改善に向けた措置を検討しており、競争力の押し上げにつながる大胆な改革や減税を希望すると述べた。

 ハンガリーでは4月の総選挙でオルバン氏が率いる中道右派のフィデス・ハンガリー市民連盟が勝利し、8年ぶりに政権交代が実現した。

NYの視点:ギリシャの次はスペイン、5月の株式市場は1940年来で最悪 2010年05月29日

8時40分配信 フィスコ
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20100529-00934005-fisf-market

「NYの視点:ギリシャの次はスペイン、5月の株式市場は1940年来で最悪
8時40分配信 フィスコ

5/25付け短期ファンドや投機家筋などIMM筋のポジションで、円の売り持ち高は先週から減少した。欧州信用不安を受けたリスク回避が先行した影響。ユーロ売り持ち高は、先週分から減少したが、依然として過去最高水準近辺で高止まりしている。

■来週のポイント

●欧州信用不安続く

ギリシャの次は、スペインに市場の焦点が集まっている。

米格付け会社フィッチ社は、スペイン国債の長期信用格付けをAAAからAA+へ一段階引き下げた。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ社も先月、スペイン国債の長期信用格付けをAA+からAAに1段階引き下げている。

スペイン下院は5/27、公務員給与の削減や年金引き上げ凍結などを柱とする総額150億ユーロの歳出削減策を1票差の僅差の賛成多数で辛くも可決した。予想外の小差は国内での財政改革へのためらいが強いことを意味し、スペインの改革の実現性やユーロ圏への不信感を広げる要因になると見られていた。

スペイン政府は経済見通しで、2010年の国内総生産(GDP)見通しは-0.3%に据え置かれたが、2012年+2.9%⇒+2.5%、2013年+3.1%⇒+2.7%にそれぞれ下方修正された。又、失業率見通しも2010年19%⇒19.4%、2011年18.4%⇒18.9%へそれぞれ上方修正された。

ルービニNY大教授は、ギリシャなどのユーロ圏諸国債務問題を氷山の一角に過ぎなく、いずれ英米日の債務問題に行き着くと警告。リーマンブラザーズの空売りで巨額の利益を得たことで有名な著名ヘッジファンド・マネジャーのデービッド・アインホーン氏もNYでのIra Sohn Investment Research conferenceにおいて、「ユーロ圏の問題は米国の問題の前編に過ぎない」「ギリシャ危機はソブリン債務のバブルがはじける最初のサインかもしれない」とし、いずれ英国や米国の債務危機に発展する可能性を警告している。

通常上昇して終わる5月の株式市場は、欧州信用不安などが嫌気され、1940年来で最悪の結果となった。」

日本の財政は「転換点」通過、利払い増止まらず市場激変も-大和CM 2010年05月27日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aV9vvACmha3o

5月27日(ブルームバーグ):公的債務残高が国内総生産(GDP)の約1.8倍と主要国で最悪の日本は、2007年度に国債利回りが低くても利払い費が増える局面への「転換点」を通過した-。大和証券キャピタル・マーケッツの尾野功一シニアストラテジストは、経済成長と金利抑制を両立し財政赤字の削減を進めた場合でも「今後10年以内に債務残高の増加に歯止めをかけるのは難しい」との見通しを示した。

  尾野氏は26日、都内で講演し、「転換点」までは「国債利回り低下の恩恵で、債務残高の増加にもかかわらず、利払い費は減ってきた」と指摘。しかし、金利の低下余地は乏しく、累積赤字は増え続けるため、今後は「金利が横ばいにとどまった場合でも、利払い費は増えていくと容易に想像できる」と述べた。「政策的な経費に回せるお金が減り、財政運営は非常に厳しくなっていく」と予想した。

  国と地方の純債務残高は、10年度に名目GDPの約1.6倍と試算。主要国で最低の国債利回りが小幅に上昇し、経済成長率が世界的な金融危機の前には戻らない場合、20年度には同2.8倍に悪化すると予測した。金利が上昇せず、景気が危機前の水準を回復し、基礎的財政収支(プライマリー・バランス)赤字の対GDP比を10年度末の9.4%から毎年1%ずつ削減できた場合でも、同2.1倍に上昇する。

  尾野氏は、「かなり踏み込んだ財政再建をしないと、債務残高増に歯止めをかけるのは難しい」と指摘。「支出の削減余地はあまり多くなく、増税なき財政再建は極めてハードルが高い」との見方を示した。

          累積債務、低金利

  財務省によると、国債・借入金・政府短期証券を合わせた国の債務残高は10年3月末に過去最大の882兆9235億円。前年度末から36兆4265億円増えた。ところが、長期金利の指標とされる新発10年物国債利回りは足元で1.22%前後。バブル崩壊後の長期的な景気低迷や金融不安、デフレ(物価の下落)などを背景に、1990年9月の8.685%から03年6月には0.43%まで低下した。世界的な金融危機を経て、09年以降は1.2-1.6%程度で推移している。

  ギリシャの財政危機に端を発した欧州債務不安を背景に、金融市場では緊張が高まり、株価が世界的に下落。日経平均株価は25日に一時9500円を割り込み、10年債利回りは1.190%に低下(価格は上昇)。ともに、昨年12月1日以来の低水準をつけた。財政の持続可能性をめぐるソブリンリスク(国家の信用リスク)懸念は現時点では、最上級の格付けを持つ米国やドイツなどと同様、日本にも向けられてはいない。

  債務不安の震源地でギリシャやポルトガル、スペインといった重債務国を抱えるユーロ圏では通貨安が進行。ユーロの対ドル相場は19日に一時1ユーロ=1.2144ドルと06年4月以来、円に対しても25日に1ユーロ=108円84銭と01年11月以来の安値をつけた。

        構造的赤字、ギリシャと類似

  尾野氏はソブリンリスクの構成要素として、①基礎的財政収支②過去の経緯で決まる利払い費③財政再建の規模も左右する債務残高④景気変動の影響を除いた構造的財政収支-などを挙げた。

  ギリシャは金融危機前から、構造的な財政赤字や利払い負担の重さ、所得の低さといった「懸念要素が多かった」と述べた。日本は税収が少なく赤字が慢性化している点で「ギリシャと同じくらい財政構造に問題を抱えている。対岸の火事ではない」と強調。7月の参院選を控えた鳩山由紀夫内閣の下、消費税率引き上げ論議も浮上しているが、増税には「必ずあつれきが生じる」点が「最も深刻な問題だ」と語った。

  日本の財政赤字は今のところ、国内の貯蓄が吸収。日本銀行によると、海外勢の国債保有比率は昨年12月末時点で6.2%にとどまる。ただ、家計の純金融資産は1086兆8868億円。公的債務を国内で消化できる余地は徐々に縮小している。

  尾野氏は、長期金利が織り込む日本の財政リスクプレミアム(上乗せ金利)を、10年債利回りから名目成長率を差し引くことで推計。景気変動を受けて金利が振幅する中に、「わずかだが上昇トレンドを確認できる」と述べた。

         利払い増、市場に激変も

  市場の一部に根強い「巨額の債務残高を背景とした金利急騰」といった思惑に関しては、「利払い費が増加基調に転じたため、日本の財政再建は他国と比べて極めて厳しい状況にある」と指摘。「当面はリスクプレミアムがあまり織り込まれない姿を想定している」が、この基調転換に「市場が気付いた時には、激変があるかもしれない」と話した。

  大和CMの永井靖敏チーフエコノミストは同日の講演で、世界的な金融危機に対処するため主要国が採った財政出動・金融緩和からの出口戦略は「財政の方が先だ」と指摘。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを始めるのは「来年秋以降になる」と語った。

  日銀の白川方明総裁については「政府からの金融緩和圧力を緩和するのに一生懸命だ」と述べ、「実質を伴う追加緩和はもうない」と予想。ただ、4月の「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)で示した11年度の消費者物価の上昇は難しく、利上げは「早くても12年、場合によっては13年にずれ込む」との見通しを示した。

仏大統領、ギリシャ支援で欧州全体の関与なければユーロ圏離脱と発言=新聞 2010年05月15日

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15322620100514
2010年 05月 15日 00:17 JST

[マドリード/ベルリン 14日 ロイター] サルコジ仏大統領は、ギリシャ支援を協議した前週7日の欧州首脳会合で、欧州全体が支援に関わらなければフランスはユーロ圏から離脱すると発言し、支援合意に消極的だったメルケル独首相を説得した。スペイン紙エルパイスが報じた。

 エルパイス紙は、スペインのサパテロ首相が、自身が率いる社会労働党(PSOE)の党員との12日の会合で明らかにしたと伝えている。

 サパテロ首相の報道官は12日に首相がPSOE党員との会合を持ったことは認めたが、同首相のこの会合での発言内容は確認しなかった。

 エルパイス紙はこの会合の出席者の発言として、サパテロ首相は、サルコジ大統領が「すべての国がギリシャ支援に責任を負うよう求め、確約が得られなかった場合、フランスはユーロ圏におけるフランスの立場を再考する」と述べたと伝えた。

 同紙はまた、別の会合出席者の発言として「サルコジ大統領は握りこぶしをテーブルに叩きつけ、ユーロ圏を脱退すると脅した。これでメルケル独首相が譲歩し、合意が成立した」と伝えた。

 欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)は2日、総額1100億ユーロ(1397億ドル)のギリシャ支援で合意していたが、この支援のうち多くを負担せざるを得ないドイツは、支援への確約に消極的だった。

 エルパイス紙の報道について、ドイツ政府のハイムバッハ副報道官は14日、「根拠がない」と否定した。

ECB、ユーロ圏の政府債・民間債券を購入へ 2010年05月10日

2010年 05月 10日 11:06 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK868725720100510

[バーゼル(スイス) 10日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)は10日、声明を発表し、ユーロ圏の政府債および民間債券を購入することを明らかにした。ギリシャの債務危機を受け、大規模債券購入への抵抗をあきらめた。

 介入の範囲はまだ決まっていないが、ECBの金融政策のスタンスに影響しないよう、流動性吸収オペも実施するという。

 ECBはまた、5月と6月に全額供給で期間3カ月、固定金利の流動性オペを、5月に政策金利連動の全額供給で6カ月オペを実施すると発表した。さらに、米連邦準備理事会(FRB)とドルのスワップラインを再締結し、期間7日および84日のドル融資を開始することも明らかにした。

 欧州の法律は、金融危機の際に米英の中央銀行が実施したようにECBが政府から直接的に債券を購入することを禁じているが、ECBは銀行を経由して債券を購入することでこの法律をう回することができる。

EU、最大90兆円規模のユーロ圏支援基金を発表 2010年05月10日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aYYg.crcT6uw

5月10日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)は10日、過去最大規模となる最大7500億ユーロ(約90兆円)規模のユーロ圏支援基金と、証券買い取りプログラムを公表した。EUはユーロの信認失墜につながる恐れのあるソブリン債危機の回避を図った。ブリュッセルで9日に開いた緊急財務相理事会で詳細を決定した。

  ユーロが先週、1年2カ月ぶりの安値に下落したことや、ポルトガルとスペインの国債利回り急上昇を受けて、ユーロ圏16カ国政府は最大7500億ユーロを、投機家の標的とされた国に提供することで合意した。

  EUの行政執行機関、欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)は、14時間にわたった理事会後に記者団に対し、欧州中央銀行(ECB)も「極めて重要なオペ」に乗り出すと言明。「ECBは政府証券の流通市場に介入することを決定した」と説明した。

  市場の安定を求める米国とアジアの圧力を受けてEU加盟国政府は、融資や市場介入などの金融措置を示すことで、ソブリン債危機を防ぎユーロ崩壊の観測を打ち消す賭けに出た。

  スペインのサルガド財務相によると、ユーロ圏向け融資の枠組みでは、ユーロ圏諸国政府が計4400億ユーロの資金を提供可能とし、EU予算からさらに600億ユーロを拠出することを約束した。これに加えて、国際通貨基金(IMF)が最大2500億ユーロを拠出するという。

EU、緊急基金を設立へ-9日の財務相会合で詳細協議 2010年05月08日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aS8pIwdt_vPk

5月8日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)は、ギリシャの財政不安の波及を防ぐため、緊急安定化基金を設立することで合意した。ソブリン債の危機がユーロの信認低下につながるのを阻止するのが狙い。

EUのユーロ圏16カ国の首脳は、ユーロ下落やポルトガルとスペイン債の利回り上昇に対応し、週明け10日の取引開始前に安定化基金の詳細が発表されることを明らかにした。

EUの欧州委員会のバローゾ委員長は8日、各国首脳との会談後、記者団に対し「われわれは全力を挙げてユーロを防衛する」と述べた。

安定化基金は、各国政府の保証付きの借入金で構成。欧州当局者は規模の公表を控えている。ブリュッセルで9日午後4時(日本時間同11時)に財務相会合を開き、詳細について協議する。

サルコジ仏大統領は「10日の取引再開時には、ユーロ防衛のためのメカニズムが導入されていることになる」と説明。異例の速さで合意に達したことを強調した。

独立した存在のECB

バローゾ委員長はまた、独立した存在の欧州中央銀行(ECB)に対して、例えば国債買い入れを迫るようなことはしないと言明した。6日にはトリシェECB総裁が国債買い入れ案を否定したことで、マーケットの売りが加速した。

ユーロが1999年の導入以降最大の試練に直面する中、経済政策協調の長期的な取り組みに向けた討議の場である首脳会合は、危機管理の場へと姿を変え、8日未明まで話し合いが続けられた。

今週の欧州市場では、ユーロが1ユーロ=1.3293ドルから1.2715ドルに下落。昨年11月終盤以降の値下がり率は15%に達した。欧州株は1年半ぶりの大幅安となり、ダウ・ジョーンズ・ストックス600指数は前週末比8.8%安の237.18となった。

7日には、主要7カ国(G7)の財務相も緊急の電話会議を開催。議長を務めたカナダのフレアティ財務相は、オタワで記者団に対し「明確かつ時宜を得た力強い対応が必要」との考えで全員が一致したと説明。「われわれは欧州で強力かつ迅速な政策対応が取られることを期待している」と述べた。

〔焦点〕ドル不足が深刻化、欧州財政危機が金融危機に転化する兆候 2010年05月07日

2010年 05月 7日 15:38 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK040655820100507

「[東京 7日 ロイター] ギリシャの財政問題に端を発した欧州圏でのソブリンリスクの高まりと株価急落を受け、ドル資金市場では、ドル不足が顕著になってきた。金融危機時に特徴的なドル流動性確保の動きを映したもので、欧州財政危機が金融危機に転化する兆候が表れている。

 

 ガイトナー米財務長官は7日、主要7カ国(G7)財務相と電話協議する予定で、ギリシャ支援での欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の合意内容について確認することになるとみられる。しかし市場では、個別国の支援もさることながら、G7の流動性支援が再び必要な事態を迎えようとしている。」

「 短期金融市場では、ドルの調達コストが次第に上昇してきた。

 ドル/円フォワード取引の1カ月物は7日、マイナス6/4.5銭となり、前日の3.7/3.5銭から急拡大。ディスカウント幅は4月半ばから5月初めまで2銭台を推移していたが、ドル需要の強さを反映して、拡大圧力が強まっている。 

 フォワード・レートから換算したドル金利は、1カ月物で0.6%付近と前日の0.5%から上昇。LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)に約30ベーシスポイント(bp)程度上乗せした水準にある。

 LIBOR1カ月物は6日、0.29706%まで上昇し、2009年7月初旬以来の高水準となった。同金利は4月末に0.28000%、3月中旬には0.2300%だった。市場実勢は、LIBORより高水準で、フォワード・レートから換算した金利に近いとの指摘がある。

 ドル短期金利の上昇は、一度は終息したと思われた金融危機の再燃との見方があると同時に、リーマンショック後の金融危機が実際には終息していなかったとの見方も広がっている。最近のドル短期金利の上昇は「不良資産償却の遅延など何らかの理由でドルが足りない金融機関が存在する証」(欧州銀)との意見も聞かれる。」

「 短期のインターバンク市場ではドルの供給が極端に細っており、ドルの資金調達コストは今後さらに上昇する見通しだ。「為替市場ではユーロに照準が当たっているが、資金市場でパニックが起きているのはドル」(前出の外国銀行)だという。「危機時は手元にドル・キャッシュを厚めに確保する動きがでる。キャッシュを確保していれば、決済困難に陥る事態を回避できる。現状はリーマンショックの巨大版とも言えるかもしれない」と岡三証券外国債券グループ・グループ長の相馬勉氏は言う。

 また、「株価が下がると、ヘッジファンドなど株を担保に資金を借りていた短期筋がファンディング・クライシスに陥り、ポジションをクローズする方向に一斉に動く」(ファンドマネージャー)とされ、「米国株価もさることながら、金融引き締め下の上海株の動向など、今後さらに流動性が引き揚げられるリスクがある」(同)という。」

焦点:ユーロ圏債務危機拡大の引き金となりかねない多くの要因 2010年05月06日

2010年 05月 6日 16:18 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15150020100506

「[パリ 5日 ロイター] 欧州では数カ月、ことによると数週間以内に債務危機がギリシャから他国へと飛び火し、さらに多くの国が市場へのアクセスを閉ざされて、裕福な国や欧州中央銀行(ECB)による新たな緊急措置に頼らざるを得なくなる可能性がある。

 危機拡大を招きかねない引き金には、債券入札の失敗、1100億ユーロ(1410億ドル)の対ギリシャ支援策からギリシャ政府または支援国が逃げ腰になる兆候、欧州の銀行間市場の機能停止などが挙げられる。

 現在のところ、ギリシャに続く「ドミノ倒し」候補国とみられているポルトガル、アイルランド、スペインは、ギリシャよりはるかに良好な状態を保っている。銀行間市場は2008年後半に米リーマン・ブラザーズが破たんした後のようなマヒ状態とは程遠い。

 しかし過去24時間に一気に広がった投資家の懸念は、東京市場の円スワップ取引まで巻き込むほどに影響力が強く、07年から09年の世界的金融危機と同様、市況が急速に悪化しかねないことを示唆している。

 伊ウニクレディト銀行の主任エコノミスト、マルコ・アナンツィアータ氏は「私見では、さらに最低もう1カ国が市場から締め出され、救済を必要とする確率が10─20%あるとみている」と語った。「起きるとすれば今後6カ月以内の可能性が高い」と言う。

 短資会社タレット・プレボンのG7市場責任者、レナ・コミレバ氏は、ギリシャの債務返済能力をめぐる危機が資本市場危機に質が変化しており、市場は自らのモメンタムを餌にし始めていると指摘。「ギリシャと同じような信用イベントが数週間以内に発生する可能性がある」と述べた。

 ドイツのメルケル首相やユーロ圏の経済政策担当者は5日、危機拡大のリスクについて警告し、こうしたリスクを認識していることを明らかにした。

 レーン欧州委員(経済・通貨問題担当)は「ギリシャの火事を鎮火させるとともに、それが大規模な森林火災となって欧州連合(EU)の安定や経済全体を脅かさないようにすることが重要だ」と語った。」

「パパンドレウ首相率いる現政権が国民の反発に負けて主要な財政改革で後退する兆候が明らかとなれば、ギリシャの債務再編やデフォルト(債務不履行)の見通しが強まり、危機拡大のきっかけとなる恐れがある。

 欧州委員会と国際通貨基金(IMF)はギリシャの進ちょく状況を四半期ごとに監視し、レビューと支援の実行とをリンクさせることになっている。世論がギリシャ支援に強く反対しているドイツが、もしギリシャは支援条件を満たしていないと判断し、融資実行を邪魔すれば、レビューが危機拡大の引き金となりかねない。

 ギリシャの銀行への資金供給を断っている欧州の商業銀行が、ポルトガルやアイルランド、スペインの銀行に同じことをしても市場がパニックになる可能性がある。

 これまでのところ、短期金融市場への圧力は金融危機のピーク時ほどではない。2年物のユーロ圏スワップスプレッドは09年3月半ば以来の水準である65ベーシスポイント(bp)に開いたものの、08年10月につけた過去最大の130bpを大きく下回っている。

 ただスペインとポルトガルの大手銀行は、銀行間市場で高いプレミアムの支払いを強いられている。ソブリン債市場がさらに悪化すれば、上乗せ幅が拡大する可能性がある。」

「 UBSの欧州担当主任エコノミスト、ステファーヌ・デオ氏は「自由になる莫大な弾薬がECBの武器庫にある。ECBには多くのことが可能であり、一定の時点で市場を安定化することができると思う」と語った。

 危機が拡大すれば、通貨の信認維持と銀行のデフォルト回避に必死になったユーロ圏の裕福な国が新たな支援策のとりまとめに前向きに取り組む可能性もある。アナリストはポルトガル、アイルランド、スペインの救済費用について、4000億ユーロ前後に上る可能性があると推定している。

 (Brian Love記者;翻訳 関佐喜子 ;編集 吉瀬邦彦)」

ギリシャ問題深刻化でリスク資産離れ、金融危機への進展警戒も 2010年05月06日

2010年 05月 6日 13:41 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-15146220100506

「[東京 6日 ロイター] 東京市場でリスク・リダクションの動きが広がっている。ギリシャ債務危機の影響が他の欧州諸国にも広がる可能性があるとの懸念が強まり、マクロ系ファンドと呼ばれる海外投資家は、債先売り・株買いの反対売買に踏み切ったとみられる。

 市場には「欧州新興国の一部通貨が対ユーロで下落しており、中東欧からの資金流出が広がれば、リーマン・ショックのような金融危機は不可避」(邦銀)との指摘もあり、主要投資家は模様眺めを余儀なくされている。」

「欧州と国際通貨基金(IMF)が合意したギリシャへの融資規模は3年間で1100億ユーロ。それでもソブリン・リスクに歯止めがかからなければ、資金調達コストの上昇を通じて支援対象が拡大する可能性がある。より経済規模の大きいポルトガルやスペインへの支援が必要になれば、融資規模がさらに膨らみ、支援の中心になり得るドイツやフランスが負担に耐えられるかどうかは不透明だ。

 市場では「ポルトガルは、公的債務の大きかったギリシャと異なり、民間金融部門の海外借り入れが大きいため、金融システムにダイレクトに影響を与える可能性がある」(みずほコーポレート銀行の唐鎌大輔マーケット・エコノミスト)との懸念もくすぶる。

 JPモルガン証券の黒田真琴ストラテジストは「欧州銀行のエクスポージャーを意識してドル資金調達市場でもLIBORフィクシングが急騰しており、金融システムリスクを抑えるという目的での緩和策が欧州中央銀行(ECB)や米連邦準備理事会(FRB)に期待される局面にまで達している」と指摘。「リーマン・ショックと同様にリスクの震源地に対する実際のエクスポージャーが限定的でも、インターバンク市場での資金調達難が危機に発展する可能性はあり、LIBORの急上昇やレポ市場の流動性低下が続くことには注視が必要」とみている。

 (ロイター日本語ニュース 山口 貴也記者 ;編集 山川 薫)」

資本市場は100年で最大の危機に直面も-英エボリューション  2010年05月06日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aIz_LfaQKIEQ

5月5日(ブルームバーグ):ソブリン債の危機を回避する力が各国政府にほとんどない中で、資本市場は過去100年で最大の危機に直面しようとしている可能性がある。英エボリューション・セキュリティーズの信用戦略責任者、ゲーリー・ジェンキンス氏が指摘した。

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)は2日、総額1100億ユーロ(約13兆2400億円)を融資するギリシャ支援策で合意したが、同国の財政危機を解決し、他の国への影響波及を阻止するには至らないとの懸念が根強く、債務に苦しむ欧州諸国の国債が投資家の売りを浴びた。ギリシャとスペイン、ポルトガル、イタリアのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドは大幅に拡大し、ユーロ相場は下落した。

ジェンキンス氏は「資本市場は近く、過去100年で最大の金融危機の渦中に巻き込まれる恐れがある」と予測。「国債そのものが問題視される中、政治的、経済的変動が起きる可能性が大いに高まっている」と語った。

同氏はギリシャ支援策について、デフォルト(債務不履行)に陥る「非常に現実的なリスク」を軽減するものの、同国の債務が中期的に再編されるとの投資家の見方を変えるものではないと分析。市況の悪化が続けば、欧州中央銀行(ECB)が国債買い入れを求められる可能性があると付け加えた。

【ロンドン市場】ユーロ安、次の標的は南欧 2010年05月05日

2010/05/05 (水) 21:35
http://www.gci-klug.jp/fxreview/2010/05/05/009320.php

「5日のロンドン市場はユーロが軟調に推移した。ユーロドルは1.29台後半から1.29台前半まで下げ、約1年ぶりの安値を記録した。ユーロ円は123円台前半から122円台半ばまで下げた。ギリシャ発の債務危機がポルトガル、スペインなど南欧諸国に拡大するとの見方がユーロを圧迫した。欧州委員会はきょう、最新の経済・財政見通しを発表。2010年の成長見通しが従来予測から引き上げられたことでユーロが買い戻される場面もあったが、ユーロ買いは持続しなかった。欧州委員会の経済・財政見通しでは、スペインについて同国政府の予測を1%下回る成長見通しが提示されている。市場では景気低迷でスペインの財政再建が遅れる可能性が懸念されていた。市場の視線はギリシャからスペイン、ポルトガルなど南欧諸国に注がれつつあるようだ。」

「◆次の標的は南欧、債務危機は拡大へ
きょうはスペイン、ポルトガルなど南欧諸国の財政不安が話題となっていた。ウェーバー独連銀総裁はユーロ圏に重大な感染効果のリスクがあるとし、ギリシャ発の債務危機が他のユーロ加盟国に拡大する可能性があると警告した。クレジット市場ではスペイン、ポルトガルなど南欧諸国の債務保証コストが上昇、ギリシャの次は南欧諸国が金融支援に追い込まれるとの見方が浮上していた。欧州委員会はきょう、輸出の伸びを背景に2010年の成長見通しを従来の0.7%から0.9%に上方修正したが、スペインについては2010年の成長見通しを0.8%と、同国政府が見込む1.8%を下回るとの見方を示している。

肝心のギリシャ支援についても不透明感が強い。スロバキア首相は4日、ギリシャ支援を留保すると表明している。スロバキアのGDPはユーロ圏全体の0.5%程度に過ぎないが、ユーロ加盟国によるギリシャ支援で暗い影を落とす可能性もある。なお、格付け会社ムーディーズはポルトガルを格下げする可能性があると述べている。ムーディーズが付与しているポルトガルの格付けは「AA2」。

(Klugアナリスト 鈴木崇浩)」

ケース・シラー総合指数の共同開発者、米住宅価格が最安値を更新する可能性 2010年05月01日

http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20100501-00933001-fisf-bus_all

5時55分配信 フィスコ

米エール大学の経済学教授で、ケース・シラー総合指数の共同開発者であるロバート・シラー氏は、米住宅価格が最安値を更新する可能性があるとの見解を示した。

オバマ大統領が就任して以来、株式市場だけでなく、各業界も緩やかな改善傾向を示しているため、経済が既に景気回復軌道に乗っていると考えている投資家は増えている。しかし、足元の住宅価格が過去5ヶ月にわたり前月比で下落するなど、依然として先行き不透明な状態にあるため、シラー氏は見通しに対して慎重姿勢を取っているほか、経済が二番底入りする可能性も警告している。もし国内総生産(GDP)が再びマイナス成長に転落した場合、二番底が意識され、住宅価格を低水準に押し下げる恐れがあると指摘。さらに1930年代の世界大恐慌と似ている部分として、当時は高い失業率やウォール街に対する怒りが深刻な経済危機の主な引き金となったと指摘した。

《TN》
株式会社フィスコプレイス

英など欧州3国の不動産融資損失、最大920億ユーロ-S&P 2010年04月30日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=ajDKOB4kooNo

「4月29日(ブルームバーグ):米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は英国とスペイン、アイルランドの商業用不動産向け融資に関連した銀行の損失が、不動産価値の回復に もかかわらず、最大920億ユーロ(約11兆4600億円)に上る可能性があるとの見方を示した。

  S&Pはリポートで、これら3カ国の銀行は2009-11年末に損失額が増えるリスクが最も高いと指摘した。同社クレジットアナリストのジャイルズ・エドワーズ氏は、リセッション(景気後退)で価値が低下した不動産向け融資の割合が高ければ、一部銀行にとっては格付けのさらなる重しとなりかねないと警告する。

  欧州の銀行は07年半ばまで5年間続いた不動産ブームの間、商業用の不動産購入者に1兆8000億ユーロを融資し、現在その後始末に追われている。

  リポートは、「商業用不動産向け融資は、向こう数年間にわたって、欧州の多くの銀行の弱点であり続けるだろう」とし、不動産価格は「欧州の一部諸国で反発し始めたものの、そのプラス効果は限定的だろう」と指摘した。」

欧州に新たな金融危機、ギリシャ問題で信用収縮再来-UBSのキム氏 2010年04月30日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=a62DCAeo2gK4

「4月29日(ブルームバーグ):欧州の銀行業界は、同地域を第2次大戦以降最悪のリセッション(景気後退)に陥れた信用収縮再来の危機にさらされている。スイスのUBSがこうした見方を示した。

  UBSの為替ストラテジスト、ブライアン・キム氏によれば、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が今週、ギリシャの長期債務格付けをジャンク(投資不適格)級に引き下げ、ポルトガルとスペインも格下げして以降、銀行は欧州域内の巨額債務国に債権を持つとみられる取引相手行への貸し出しに消極的になっている。こうした姿勢は、債務担保証券(CDO)を保有する銀行への融資に慎重だった2年前の姿と一致するという。

  キム氏は28日付のリポートで、「2008年3月と9月、カウンターパーティーリスクが急上昇する中でいかに銀行間取引にストレスの兆候が表れ始めたかを思い起こすと、銀行は取引相手行がCDOなど流動性の低い資産で過度な負担を抱えていることを恐れ、貸し出しに消極的だった」と指摘。「CDOをギリシャ債かポルトガル債に置き換えれば、これが現在表面化しているリスクであることが分かる」と述べた。

  3カ月物欧州銀行間取引金利(EURIBOR)は29日、0.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.659%と2月24日以来の高水準へ上昇。ユーロの借り入れコストは1週間余り低下していない。3カ月物ユーロ建てロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は0.604%で9週間ぶりの高水準だった。

  キム氏は「銀行が保有するギリシャ向け債権が注目される現在、LIBORやEURIBORなど銀行間取引金利が重要な指標になるだろう」と記した。 」

S&Pがスペインを格下げ、長期「AA」-欧州に危機波及 2010年04月29日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aIp5vdeyrPC4

「4月28日(ブルームバーグ):米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はスペインの長期信用格付けを「AA」に引き下げた。これはスロベニアの格付けと同等。ギリシャの債務危機はユーロ圏に波及している。

  S&Pは28日、スペイン格付けのアウトルック(見通し)は格付けが下方に向かう可能性を示す「ネガティブ」と発表した。これにより「財政状況が当社の現在の想定より悪化する場合」、さらなる格下げの可能性があることが示唆された。同社が前回、スペインを格下げしたのは2009年1月。

  スペイン10年債のドイツ10年債に対するプレミアム(上乗せ利回り)はこの日、過去1年余りでの最大に拡大。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、スペイン国債を保証するコストが過去最高に上昇した。ギリシャの債務返済能力に対する懸念がスペインやポルトガルにも波及した格好だ。

  S&Pは前日、ギリシャとポルトガルを格下げした。スペインの財政赤字はユーロ圏で3番目に大きい。この日のスペイン格下げで、ギリシャ支援を実行し、借り入れコスト急上昇に直面するほかの国をどう支援するのか明確にするよう、政策当局者への圧力が高まる公算が大きい。

  S&Pは「スペインの実質国内総生産(GDP)は2010-16年に平均で0.7%成長する」との見通しを示した。格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスによるスペインの格付けは「Aaa」。フィッチ・レーティングスは「AAA」を付与している。」

「次のギリシャ」はポルトガルか、リスク波及しEU市場を圧迫 2010年04月27日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=ac9kTow6nw3U

「4月27日(ブルームバーグ):ポルトガルが次のギリシャになる危険にさらされている。

西欧諸国で最も貧しいポルトガルは、ギリシャに比べて債務負担が高く10年間の成長率は低いため、ソブリン債危機が広がる中で投資家から厳しい仕打ちを受けている。ポルトガル国債のリスクプレミアムは今月、過去1年の平均の2倍強の水準に上昇した。ポルトガルのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)取引を見ると、投資家の間では同国債は世界で8番目にリスクが高く、レバノンやグアテマラよりもひどいと認識されていることが示されている。 」

「ユーロ圏によるギリシャ支援策のタイミングをめぐる憶測を背景にギリシャ債相場は26日急落し、利回りは少なくとも1998年以来の高水準となった。ポルトガル国債利回りの独国債に対する上乗せ幅(スプレッド)は218ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、少なくとも97年以来最大に拡大した。

ポルトガルのソクラテス首相はギリシャの二の舞いを回避できると投資家に訴えているものの、同国経済は10年間の平均成長率が1%未満にとどまり、観光とコルクやパルプなどの産業に依存した構造であるため、首相の取り組みは苦戦を強いられている。

ポルトガルの公的債務は国内総生産(GDP)の77%で、フランスと同じ水準だが、企業や家計の債務も含めるとGDPの236%となり、ギリシャやイタリアを超える。貯蓄率は経済協力開発機構(OECD)加盟国では4番目に低い。 」

[FT]ギリシャ問題は欧州版「サブプライム危機」  2010年04月27日

2010/4/27 0:00
http://www.nikkei.com/biz/world/article/g=96958A9C9381959FE0E4E2E38B8DE0E4E2E6E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;p=9694E3E7E2E0E0E2E3E2E6E1E0E2

「(2010年4月26日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

23日、ギリシャ南東の島で声明を発表するパパンドレウ首相(ロイター=共同)
 今週は、欧州通貨同盟の11年間の歴史の中で最も重要な1週間になる。週末までには、ギリシャの財政危機を封じ込めることができるのか、あるいは危機がユーロ圏内の他国へ転移していくのかが分かる。それまでには、国際通貨基金(IMF)とギリシャ政府の間でも合意が成立しているはずだ。

 その間、注目すべきポイントが3つある。


求められる歳出削減と構造改革


 何より重要な最初の点は、ギリシャは、いかにして経済成長を落ち込ませることなく、多額の基礎的財政赤字を同じくらい多額の基礎的黒字に転換させるのか説明する移行計画を提示しなければならないということだ。筆者がこれまでギリシャのエコノミストたちから聞いた話では、ほとんど期待が持てない。

 提案の多くは昔からある会計操作で、例えば、闇経済の推定規模を公式の国内総生産(GDP)統計に繰り入れるといったものだ。我々が求めるべきものは、歳出削減と構造改革の詳細を示す3カ年計画だ。

 第2に、ギリシャ向けの融資枠の総額は、これまでに約束された450億ユーロ(このうち300億ユーロを欧州連合=EU=が拠出し、残りをIMFが拠出する)を大きく上回る必要がある。EUの貢献は1年間の限定で、筆者の見る限り、EUが今、あるいは来年、融資枠を増額できる可能性はほとんどない。


450億ユーロでは不足の可能性


 ドイツ連銀のアクセル・ウェーバー総裁は、ギリシャは調整期を通じて、およそ800億ユーロの資金が必要になると試算している。これは大体、正しい数字だろう。つまり、450億ユーロの枠を超える、信頼に足る確実なコミットメントが我々の耳に入ってこなければならないということだ。

 ギリシャは少なくとも2年間は保護を必要とする。その間に、すべての政策調整について決断が下され、その大部分が実行に移されなければならない。

 そして3番目に、我々はドイツの状況を注視する必要がある。ドイツ政府は当初、ギリシャへの融資法案を既存の法案にくっつけようとしたが、反対に遭った。そこで、新たに立法過程を丸ごとやり直すことになる。

 アンゲラ・メルケル首相率いる連立政権の内部からは既に、メルケル氏率いるキリスト教民主同盟の姉妹政党であるバイエルン・キリスト教社会同盟の議会代表をはじめ、法案支持に疑問を呈する議員も出てきている。」

「 現行法の下では、ギリシャを強制的に追放することはできない。実際、ギリシャはEUからも離脱しない限り、自主的にユーロ圏を離脱することができない。いずれにせよ、ギリシャにしてみれば、ユーロ圏外ではなく、ユーロ圏内にいながらデフォルト(債務不履行)した方が賢明だ。

 では、もしドイツ連邦議会がギリシャ向け融資を阻止したら、何が起きるのだろうか?ギリシャはただ単にデフォルトし、ギリシャのソブリン債や民間債権を大量に抱えるドイツやフランスの銀行数行が危険な状態に陥るだろう。

 注目すべき3つのポイントのうち、1点目と2点目については今週末までに情勢がはっきりする。3点目については、議論が長引くだろう。メルケル首相はノルトライン・ウエストファーレン州の地方選挙が実施される5月9日以降まで、決議を先送りする方針を固めている。」

「 ポルトガルの問題は公的部門ではない。EUの試算では、ポルトガルの公的部門の債務総額は年末までにGDP比85%程度になる見通しだ。高い数字ではあるが、突出して高いわけではない。筆者が世界銀行のデータを使って行った試算では、公的部門と民間部門を含むポルトガルの対外債務はGDP比233%という莫大(ばくだい)な規模になる(その内訳は、政府部門が74%、民間部門が159%)。

 ポルトガルのネットの国際投資ポジション(対外資産負債残高)は、GDPのマイナス100%程度に相当する。外国人がポルトガル国内に抱える資産の方が、国外にあるポルトガルの金融資産をそれだけ上回っているということだ。


深刻な民間部門の危機


 一方、ポルトガルの経常赤字はGDP比10%足らずの水準にとどまると予想されている。つまり、これは深刻な民間部門の危機なのである。

 また、ギリシャやスペインと同じように、ポルトガルもユーロ導入後の10年間で、ユーロ圏平均に対して15~25%ほど高かった競争力を失った。我々がここで目にしているのは、米国のサブプライム危機の欧州版だ。今週金曜日までにアテネから信じ難いような朗報が聞こえてこない限り、危機は近く一気に膨れ上がるだろう。


By Wolfgang Munchau


(翻訳協力 Jbpress)」

フィデリティの看板商品交替、REITが急増し日本株抜く 2010年04月22日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=ab6InAE7OysI

「4月22日(ブルームバーグ):日本国内最大の外資系投信会社、フィデリティ投信のREIT(不動産投資信託)ファンドに大量の資金が流入中だ。毎月支払われる分配金の高さと運用成績の良さが投資家の関心を引き、純資産は半年で2900億円増えた。日本ではこれまで、日本株のアクティブ運用商品を看板に据え知名度を高めてきた同社が、転機を迎えている。

  2003年に設定された「フィデリティUSリートファンドB(為替ヘッジなし)」の純資産総額は、21日現在3007億円に達した。1998年設定の「フィデリティ・日本成長株・ファンド」2999億円を抜き、同社の第1位ファンドになった。約1年前の09年3月のUSリートファンドはわずか7億円、半年前の9月末も25億円に過ぎない小さな商品だったが、投資先の米REIT市場の回復が資産急増につながった。

  同社インベストメントマーケティング部の山本和幸シニアマネジャーは、「米景気底打ちとの見方が広がり、販売会社が注力するようになった昨秋後半から急激に売れるようになった」と指摘。REITの分配金の主要原資である物件価格と賃料収入は、ともに景気回復時に上昇する傾向があり、「今後の成長を見越して買っているようだ」と話している。 」

「REIT市場の反発は、金融不安の後退で信用市場が回復し、REITの資金調達が活発化しているためだ。フィデリティ投信によると、09年の米REITの資金調達額は347億ドル(約3兆2000億円)で、10年3月末の時価総額23兆円の14%にも相当する。調達資金は当初財務体質の強化に使われたが、「昨年後半からはM&Aに向かい、これが不動産の活性化につながっている」と、山本氏は言う。 」

Jリートの物件取得が再開、10年1月からの取得額は09年1年間を上回る=ARES 2010年04月22日

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK039990220100422

「[東京 22日 ロイター] 不動産証券化協会(ARES)の岩沙弘道理事長は22日、理事会後の会見で、国内の不動産投資市場におけるJリート市場において、資金調達環境が改善に向かっており、物件取得の動きが再開していると指摘。今年1月からの物件取得額は約3400億円に達し、既に09年1年間の取得額を上回ったことを明らかにした。

 市場再編に関しても既に4件の合併が実現し、今後も1件の合併が予定されているなど、こうした外部成長や再編に向けた動きは、市場のさらなる発展につながるとの見方をしている。


 また足元の経済状況について同理事長は、欧州諸国の財政悪化や中国経済のバブル懸念など不安材料はあるものの、日本をはじめ主要国は景気後退を脱しつつあるとの見方をしており、特に国内においては、政府が6月にまとめる新成長戦略実行計画の早期実現に期待している。」

日本の政府債務増加でソブリン信用にリスク=フィッチ 2010年04月22日

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14954220100422

「[東京 22日 ロイター] 日本政府は世界で最も多くの債務を抱えている政府の1つである。持続的な景気回復と財政再建を欠く場合、政府債務は引き続き増加し、中期的にソブリン信用と格付けに下方圧力を掛けることになる、と格付け会社フィッチ・レーティングスはきょう発表した特別報告「日本政府はいかに債務を抱えているか」で指摘した。

 以下はフィッチのリリース。

 日本の総政府債務は2009年末に国内総生産(GDP)の201%に達し、フィッチが格付けを行っているソブリンの中で最高の比率となった。公的債務の持続可能性は、日本が直面しているソブリン信用に関する中心的問題だ。日本の長期自国通貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)は「AAマイナス」で、長期外貨建てIDR「AA」を1段階下回り、他の高格付けソブリンに例を見ない。自国通貨建て格付けが外貨建てを下回っているのは、すべての政府債務が円建てであり、日本が純債権国である事実を反映している。格付けは、予算上の債務返済負担がGDP比率で格別に高くはないことに表わされる日本国債の利回りの低さと、巨額の国内貯蓄へのアクセスがもたらしている資金調達の柔軟性によって引き続き下支えされている。日本は2009年末時点でGDP比15%もの純債権国だったが、政府債務比率が上昇するというフィッチの予想によると、ソブリン信用力は悪化する見込みだ。」

新100ドル札、偽造防止へ最新技術駆使-FRB議長と財務長官が公開 2010年04月22日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=acFt_Bk5VLnw

「4月21日(ブルームバーグ):ガイトナー米財務長官とバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は21日、新しい100ドル紙幣を公開した。新紙幣は安全性が強化されており、アメリカ建国の父、ベンジャミン・フランクリンの肖像も従来より大きくなっている。

新紙幣は2011年2月に流通を開始する。デザインはhttp://www.newmoney.gov/ で閲覧可能。

新紙幣は偽造防止を目指し、「3D(3次元)セキュリティー・リボン」や、角度を変えると緑に変色する鐘のデザインを表側に加えるなど、安全面で工夫を凝らしている。紙幣裏側のフィラデルフィアの独立記念館も新たなデザインに変わった。

ガイトナー長官は、「これまでのデザイン刷新と同様、今回も最新の技術を駆使し、偽造をたくらむ犯罪者より一歩先をリードするものだ」との声明を発表した。 」

米GM、米・カナダ政府に融資58億ドルを返済 2010年04月21日

2010年 04月 21日 12:20 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-14922820100421

「[デトロイト 20日 ロイター] 米ゼネラル・モーターズ(GM)[GM.UL]は20日、米国とカナダの政府から2009年に受けた融資58億ドルを返済したことを明らかにした。

 同社は今月、米財務省とカナダ輸出金融公社からの融資について「遅くても6月までに」残額を完済すると表明していた。

 残額の内訳は米政府向けが47億ドル、カナダ政府向けが為替換算後で11億ドルだった。」

CMBSは「猛烈な上昇」、景気回復や投資家のリターン追求で-BOA  2010年04月20日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=ae9YIReZZwPU

「4月19日(ブルームバーグ):商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の価格が上昇している。資金が豊富な投資家がより高いリターンを追求しているほか、景気回復が勢いづいていることが背景。

  英バークレイズの指数によると、最上級のCMBSは米国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が16日終了週に11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の219bpとなった。1カ月前は266bp、昨年末は396bpだった。

  米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)の16日付リポートによると、信用市場全体の改善で投資家が高利回り資産に向かうなかで、7000億ドル規模のCMBS市場で「猛烈な上昇」が見られている。

  BOAのストラテジスト、ロジャー・リーマン氏(ニューヨーク在勤)はリポートで、「競合する金融商品の価格上昇や全般的なリスクプレミアム低下がCMBSのパフォーマンスを支えているはずだ」との見方を示した。

  また、米金融機関がCMBSを含む証券購入向け融資を拡大してきており、CMBSのリターンや価格の押し上げにつながっていると分析している。 」

米ゴールドマン、不動産ファンドがほぼ全資産失う=FT 2010年04月16日

2010年 04月 16日 14:51 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14856720100416

「[ニューヨーク 15日 ロイター] 英フィナンシャル・タイムズ紙によると、米ゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)の国際不動産投資ファンドは、米国やドイツ、日本への投資に失敗し、資産のほぼすべてを失った。

 このファンドはホワイトホール・ストリート・インターナショナル。先月投資家に送付された年次報告書の内容を同紙が報じた。18億ドルだった純資産額は3000万ドルに激減した。

 同紙によると、ゴールドマンは同ファンドに4億3600万ドルを投じている。広報担当者はコメントを控えた。

 今週はモルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)も、88億ドル規模の不動産ファンドが資産の3分の2近くを失う可能性も明らかになっている。」

世界経済、ソブリン債危機にすでに突入した可能性=ECB専務理事 2010年04月16日

2010年 04月 16日 03:46 JST
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-14845720100415

「[フランクフルト 15日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のシュタルク専務理事は15日、世界経済は金融危機の次なる段階であるソブリン債危機にすでに突入した可能性があると警告した。

 同専務理事はワシントンで講演し「急激な国家財政の悪化を特に懸念している」とし「危機の次の段階にすでに突入した可能性がある。金融・経済危機に続くソブリン債危機だ」と述べた。

 また財政危機で揺れるギリシャに関連し、財政規律を守らない国に対する規制を強化する必要があると主張。「大幅な赤字の是正に時間がかかり積極的に対処されないという過去の経験から、安定・成長協定の実施を強化し、同協定に含まれる財政規律規制を厳格化することに対する説得力のある議論が出始めている」と述べた。

 その上で「政府の財政赤字と債務が膨らんだ場合、インフレ期待が上昇し、中銀の金融政策に新たな負荷をかけることになる」と指摘。財政赤字の膨張はまた、困難に直面した国の借入コストを増大させ、成長の阻害要因となると警告。さらに、将来的に危機に見舞われたときに経済を支えるための手段をほとんどなくすことになると述べた。

 同専務理事はユーロ圏は多くの問題を抱えているとしながらも、米国、日本、英国はより深刻な状況に直面しているとも発言。「公的債務の水準を安全圏まで引き下げることは、英国、米国、日本にとり、一層難しいことのようにみえる」と述べた。」

ソブリンCDS残高の伸び率突出、リスク懸念が企業から国家へ-日銀 2010年04月14日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920015&sid=avuHY14mzSpI

「4月14日(ブルームバーグ):国家の信用リスクを取引するソブリンCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の残高が大幅に伸びている。ギリシャの財政危機などが世界的な話題となる中、投資家のリスク懸念は企業から国家に向かっている。日本銀行の調査資料で明らかになった。

  日銀金融市場局が14日発表した資料によると、今年2月初旬までの一年間で、CDS残高の伸びは企業部門が0.6%だったのに対して、ソブリン部門が30.8%と大きく伸びた。

  日本、米国、英国、欧州、中東欧、ブラジル、ロシア、中国などの国・地域別の中では、日米英のCDS残高の伸び率が90%を超え突出している。特に日本は、180%の伸び率に迫る勢いだった。

  CDSの残高自体では、依然として企業部門が大きいものの、ソブリン部門の伸び率は昨年春から次第に顕著となり、取引も昨秋に活発になったと日銀は分析している。

  ただ、伸び率が大きいといっても、政府の債務残高とソブリンCDS残高が必ずしも関連しているとは限らないと言い、世界の公的債務残高の36%を占める日本のソブリンCDS残高で占める割合は2%程度と指摘した。 」

民主・デフレ脱却議連が政権公約で党に提案、財政・金融政策の集中投入を 2010年04月14日

2010年 04月 14日 20:02 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK038241720100414

[東京 14日 ロイター] 民主党の有志議員による「デフレから脱却し景気回復を目指す議員連盟」(会長:松原仁衆院議員、顧問:池田元久衆院議員)は14日、参院選マニフェスト(政権公約)の策定に向けた提案を取りまとめ、党に提出した。提案では、デフレ脱却に向けて財政・金融政策の集中投入が必要とし、特に日銀に対してインフレターゲットの導入など大胆な政策運営を求めている。

 

 提案では、デフレからの完全脱却に向けて「金融政策と財政政策のあらゆる手段を一体的に駆使して総合デフレ対策に取り組む」ことをマニフェストに掲げるよう要請。金融政策運営に当たっては、政府が消費者物価指数(CPI)の対前年比2%超など物価水準目標を設定し、それに基づいて日銀が「政策手段を独自に選択し、数値目標の達成に努める」ことを求めている。

 同議連には、衆院を中心に民主党議員130人程度が参加している。松原会長らが14日夕、マニフェスト取りまとめに向けて民主党内に設置された「成長・地域戦略研究会」に提出した。提案の内容は以下の通り。


 ●政策目的


 ・財政再建や新成長戦略を実現化する上での大前提として、まず、あらゆる金融政策と財政政策の手段をデフレ脱却に向けて集中的に投入する。

 

 ●具体策


 ・デフレを完全に脱却するまで、思い切った金融緩和を実行、継続する。そのために必要となる抜本的な制度改革を断行する。


 ・金融政策の指針となる物価等の適正水準について、政府が数値目標(消費者物価指数対前年比2%超など)を決定する。それに基づき、日本銀行は政策手段を独自に選択し、数値目標の達成に努める。日銀は目標の達成結果について、十分な説明責任を果たす。


 ・貿易・金融に過度な歪みが生じないよう、購買力平価(2007年・1ドル=120.3円、経済協力開発機構調査)を目安に、為替相場が適切な水準を保つよう最大限の努力を行う。


 ・米連邦準備理事会(FRB)の制度を参考に、金融政策の目標として「雇用の最大化(失業の最小化)」を明記し、国民生活の安定につなげる。


 ・経済の底上げ効果のある財政政策を実行し、特に中小企業など企業の資金調達を円滑化するための制度融資などを大胆に行う。

首都圏マンション急回復 3月発売54%増、契約率3年ぶり80% 2010年04月13日

4月13日14時17分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100413-00000557-san-bus_all

「不動産経済研究所が13日発表した2009年度の首都圏のマンション発売戸数は、前年度比6.0%減の3万7765戸だった。4年連続のマイナスで、4万戸割れは1992年度(2万8460戸)以来17年ぶり。

 同時に発表した2010年3月の発売戸数は、前年同月比54・2%増の3685戸で2カ月連続のプラスとなり、2000年12月(59・5%増)以来15カ月ぶりの高い伸びを記録した。

 09年度は、景気悪化や不動産市況の悪化で発売は低迷したが、足元では在庫処理が一巡し、急回復している。

 3月の契約率は82・8%で前年津月比4.5ポイント上昇。07年3月以来3年ぶりに80%台を回復。1戸あたりの価格も323万円上昇の5070万円となり、16カ月ぶりに5000万円台に乗せた。

 3月は都心部を中心に大型物件が相次いで発売され、29物件896戸が即日完売となるなど、「売れ行きも好調だった」(不動産経済研究所)という。」

米サブプライムローン延滞率、約4年ぶりに低下=フィッチ 2010年04月08日

2010年 04月 8日 11:27 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14719320100408

[ニューヨーク 7日 ロイター] 格付け会社フィッチ・レーティングスによると、3月の米サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅ローン)延滞率は約4年ぶりに低下した。

 一方、プライムローンの延滞率は加速し、ジャンボローン(高額住宅ローン)については10%を上回った。

 米失業率が10%をやや下回る水準に高止まりするなか、政府の住宅差し押さえ抑制策により、デフォルト(債務不履行)よりも支払い延滞が増えており、深刻なローンの延滞は依然として高水準にとどまった。

 フィッチは声明で、プライム住宅ローン担保証券(RMBS)の全般的な延滞率は、2007年第2・四半期に上昇し始め、09年に3倍近くとなり、10年には既に90ベーシスポイント(bp)上昇していると指摘した。

 プライムジャンボRMBSの期間60日以上の延滞率は3月に10.1%となり、前月の9.9%、前年同月の4.8%から上昇した。

 一方、サブプライムRMBSの延滞率は46.3%と、2月の46.9%から低下した。ただ、09年3月の39.8%は依然として上回った。サブプライムRMBSの延滞率は、06年6月に記録した低水準の6.2%から3年8カ月にわたり大幅に上昇していた。

 フィッチのマネジングディレクター、ビンセント・バーベリオ氏は声明で「サブプライム延滞率の改善は、支払いが遅れている借り手を支援するための税還付による季節的な変動にすぎないかもしれない」と指摘した上で、履行されているローンが支払い延滞に陥るペースは大幅に低下し、この2年余りで最低水準となったとし、「ローンの条件変更が増えたことも寄与した」との見方を示した。

株価予想引き上げ機運高まる、1万5000円見込む声も 2010年04月01日

2010年 04月 1日 14:45 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14625520100401

「[東京 1日 ロイター] 日経平均が米リーマン・ブラザーズ(LEHMQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)破たん前の水準だった1万2000円台を早晩、回復するとの期待感が広まりつつある。同水準は多くの市場関係者が年末年始に立てた今年1年の株価予想の上限にあたるため、この先、予想上限を引き上げる動きが出てきそうだという。

 4月末から5月にかけてピークを迎える企業決算発表で業績予想が予想外に良ければ1万5000円の予想も出てきそうだ、との声まで聞かれ始めた。」

「今のところ、市場関係者の間で年末年始に立てた日経平均の上限予想を引き上げる様子はみられないが、「関係者は予想引き上げを公言するタイミングを図っている最中だ」(同)という。

 「公言のタイミング」は、今期の企業業績見通しが発表される4月末から5月にかけてがメドとみられている。立花証券・執行役員の平野憲一氏は、仮に経常利益で5割増し程度となった場合、日経平均採用銘柄の1株利益(EPS)は600円程度に上昇し、株価収益率(PER)が足元の33倍程度から25倍程度に低下すると分析。「単純に計算して600円×25倍で、日経平均は1万5000円となる」という。市場関係者がこのロジックで株価をみているのであれば、1万5000円程度までの株価予想引き上げは、十分可能となってきそうだ。」

「立花証券の平野氏は、1ドル95円─100円と更なる円安が進めばEPSは900円程度となり、PER20倍程度に低下するとみれば900円×20倍で日経平均1万8000円も視野に入ってくると指摘する。」

「日経平均は2月9日の直近安値を経て上昇基調が続いてきたが、海外投資家を除く投資主体に乏しく、薄商いのなかでのラリーだった。ただ、株価指数上昇にもかかわらず現物、信用取引ともに売り越しが続いていることから「個人投資家などは手元資金が増加し、買いエネルギーとして滞留している」(国内投信参事)とみられている。

 機関投資家については、金融法人などによる持ち合い解消売り圧力は継続するとみられる一方、事業法人については「内部保留のキャッシュが増加しているなか、設備投資需要がそれほど大きいわけではなく、自社株買いや配当などに充てる可能性がある。そうなれば株式市場にとって追い風」(国内証券のトレーダー)との声があがる。

 もっとも、全員が参加したときがラリーの終えんとの見方も出ている。立花証の平野氏は「全ての市場参加者が買うというのは、好材料を全て織り込むこと。必然的に売りに転じる」と述べた。 」

公共事業?国家ファンド? 郵貯マネーの使い道に閣内騒然… 2010年03月31日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100331-00000618-san-bus_all
3月31日19時37分配信 産経新聞

郵便貯金の預け入れ限度額を1000万円から2000万円に引き上げることが決まり、増加が見込まれる郵貯マネーの「使い道」が早くも閣内で議論の的になってきた。公共事業や海外投資、国家ファンドの創設などアイデアはさまざまだ。一方、郵貯マネーの増加は家計の資産を政府が吸い上げる結果となり、「官の肥大化」につながるとの懸念も指摘されている。

[フォト]亀井氏ゴリ押し!預入限度額2000万円で決着

 鳩山由紀夫首相は31日、郵貯マネーを「国債の単なる引受機関にはしない。地域金融機関と共存共栄できる状況を作りたい」と記者団に述べ、国債に依存していた運用を見直し、地域活性化に役立てる運用方法を検討する方針を示した。

 一方、亀井静香郵政改革相は同日、民放の番組で「太陽光発電とか(道路の)立体交差とか電線の地中化などに郵貯の金を出していけばいい」と述べ、公共事業などへの活用を求めた。いずれも限度額の引き上げで民間金融機関から資金が流出し、地域経済が衰退するとされる「民業圧迫」批判に応えたものだ。

 前原誠司国土交通相は郵貯マネーで国家ファンドを立ち上げ、「海外の発電所や高速鉄道など、インフラ輸出の資金として活用できないか」との持論を述べている。

 郵便貯金と簡易保険をあわせた資金は計300兆円。簡保の保険金上限額も1300万円から2500万円に引き上げるため、「暗黙の政府保証」がついた郵貯・簡保に民間から資金が流入するのは避けられそうにない。

 元内閣府審議官の大村敬一・早稲田大学大学院教授は「郵貯や簡保が家計の資金を集め、それが政府支出に充てられるなら、財政投融資の形で公的投資に使われていた時代に先祖返りすることになる」と批判している。

サブプライム証券価格の上昇が加速-米政府の住宅所有者支援見直しで 2010年03月30日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aXBN72mceBxs

「3月29日(ブルームバーグ):サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連証券の価格上昇が加速している。米政府が住宅所有者のローン残高の削減を促進する方向に動き始めたことで、住宅差し押さえが減少し、住宅市場が低迷を脱するペースが速まる可能性がある。

  マークイット・グループによると、2006年1-6月(上期)の組成時に「AAA」格付けを取得していたサブプライム証券20銘柄に連動するマークイットABX指数は先週3.2%上昇して49.1となり、09年1月以来の高水準に達した。

  JPモルガン・チェースやモルガン・スタンレー、バークレイズによると、財務省が住宅ローンの規模を圧縮し、返済条件の変更が失敗する可能性を小さくする方針を表明したことで、格付けが高いサブプライム関連証券が主に恩恵を受ける見通しだ。アマースト・セキュリティーズ・グループのアナリスト、ローリー・グッドマン氏は、政府の支援策見直しが差し押さえ増加を回避するのに貢献し、住宅市場を支えると予想する。 」

米財務省がシティ普通株を年内売却へ 2010年03月30日

2010年 03月 29日 23:58 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14561820100329

[ワシントン 29日 ロイター] 米財務省は29日、保有するすべてのシティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)普通株77億株について、事前に文書で取り決めた取引計画に基づき、年末にかけて売却する方針を明らかにした。

 財務省はシティ株27%を保有。市場への売却は「様々な手段を用い、秩序正しく慎重に実施する」と述べた。

 同省は声明で「同計画下での売却の方法や規模、時期は多くの要因に左右される」と指摘。売却に際し検討対象となる要因のほか売却計画の詳細については、市場状況に左右されることもあり、明らかにしなかった。

 シティの広報担当者はコメントを控えている。

英銀は不良債権めぐる状況がさらに悪化も、利益拡大の妨げ-S&P 2010年03月17日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920015&sid=ahLocz7gKWbw

「3月17日(ブルームバーグ):格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)やロイズ・バンキング・グループなど英国の銀行は、貸し出し債権の質の劣化や市場の環境悪化に見舞われる公算が大きいと指摘した。

  S&Pは17日に公表したリポートで、銀行は貸し倒れに備えた引当金を高水準で維持するため、今後2年の利益拡大の「余地は限られる」との見方を示した。「年内は、高水準の融資損失が業績を圧迫し続けるとみている。当社が予想する緩慢な景気回復により、損失が過去の平均に比べて高水準にとどまる期間が長引く可能性がある」と続けた。

  ロイズを含む銀行はこれまで、貸倒償却は恐らく昨年がピークだったとの見方を示している。S&Pは、低成長見通しに照らしてそのような判断は「時期尚早」の可能性があるとし、資産劣化が引き続き業績の足かせになるとの見通しを示した。 」

米経済、「日本型不況」に直面も=円は過大評価-スティグリッツ・コロンビア大教授 2010年03月17日

18時00分配信 時事通信
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20100317-00000191-jijf-bus_all

 ノーベル賞受賞の経済学者で、元米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長のジョセフ・スティグリッツ・コロンビア大学教授は17日、都内でインタビューに応じ、米国経済が今後長期の低成長に陥る「日本型不況」に直面する公算が大きいと強調した。また、「円は過大評価されている」とし、円高が日本の根強いデフレ圧力の一因だとの見解を示した。
 同教授は米国経済の先行きに関し、景気刺激策が息切れし「来年初めまでに再びマイナス成長になる」と分析した。さらに深刻な失業問題を抱えており、「多くの人が指摘するように日本型の景気低迷に陥る公算が大きい」と明言。「景気対策の第2弾が必要だが、巨額の財政赤字に対する懸念から実現は困難だろう」と語った。
 日本経済については、円高が物価下落につながり、輸出に打撃を与えていると述べ、円安がデフレ脱却につながると説明。また政府債務が膨らむ中での税制改革のあり方では、高所得者やぜいたく品などへの課税強化、低所得者に配慮した消費税引き上げが望ましいとの認識を示した。
 一方、米政府が巨額公的資金を金融機関に注入したものの、雇用を生み出す中小企業に資金が回らない現状について、「日本が長期にわたって経験した同じ問題に直面している」と対応を批判した。 

ユーロ圏でソブリンデフォルトの可能性がある=フィッチ 2010年03月11日

2010年 03月 9日 21:46 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14256720100309

「[ロンドン 9日 ロイター] 格付け会社フィッチ・レーティングスの欧州・中東・アフリカ地域ソブリン格付け部門責任者ブライアン・コールトン氏は9日、ユーロ圏でソブリン・デフォルトが起きる可能性があるとの認識を示した。

 ただ、その場合も、必ずしもユーロ脱退にはつながらないと指摘。ユーロ圏が「避難港」を提供する可能性もあるとの認識を示した。」

封印解かれた消費税論議、ギリシャ危機で火がつく-税調本格審議  2010年03月04日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920019&sid=agPhew3CdQbU

「3月4日(ブルームバーグ):菅直人副総理兼財務相が将来の消費税増税も見据えて、消費税議論の封印を解いた。鳩山政権は任期の4年間に消費税増税はしない方針。複数の政府関係者は、財務相を動かしたのはギリシャの財政危機を受けた日本の赤字財政への懸念だと指摘する。政府税制調査会は財務相の指示の下、専門家委員会の初会合を先週開き、消費税を含む税制全体の見直しに着手した。

  「当然、消費税についても議論していただく」。菅財務相は2月24日の初会合後の会見で「基本的には税全般の議論をしていただきたい」と述べ、まず所得税を優先して検討する方針を示した上で、そう付け加えた。「皆さん、消費税に集中的に関心をお持ちになっている」とことさら言及したが、議論の先に消費税があると一部専門家はみる。

  石弘光元政府税調会長(放送大学学長)はブルームバーグ・ニュースに対し、消費税議論の開始は「背に腹は替えられないということだ」とした上で、「子ども手当などを実施するとなると恒久財源が絶対に必要となる。議論だけで終わるかどうかだ」と指摘する。

  来年度予算の審議中に政府税調の本格審議を開始したのには理由がある。日本の債務残高は昨年末で871兆円に上り、今年度末には900兆円に達する。国際金融市場では、昨秋のドバイ危機に続き、ギリシャなどの財政危機が波乱要因になっており、日本としても「対岸の火事」とばかりに見ていられないとの危機感がある。 」

「複数の政府関係者は、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の日本国債の格付け見通し変更と、財務省の「後年度歳出・歳入への影響試算」も消費税論議に火をつけたと明かす。

  今月2日に衆院を通過した10年度予算案では、新規国債発行額は過去最大の44.3兆円に上った。一方で、税収は前年度当初比18.9%減の約37兆円にとどまり、1985年以来25年ぶりに40兆円を下回った。税収が新規国債発行額を下回るという異例の事態だ。

  S&Pは1月26日に日本国債の格付け見通しの「安定的」から「弱含み」に引き下げた。S&Pは民主党政権下の政策では財政再建が予想より遅れると指摘、中長期的な成長戦略が取られなければ「格付けを1段階引き下げる」可能性があると警告している。

  一方で、同じく米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスのソブリンリスク担当マネジングディレクター、ピエール・カイユトー氏は2月25日のインタビューで、「日本の赤字を考慮すれば、ある程度の税制改革が必要」との認識を示している。 」

ギリシャ危機本番はこれから、目標達成は「お笑い草」-ジェフリーズ 2010年03月03日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aCmbHVWw8zBU

「3月2日(ブルームバーグ):ギリシャの財政赤字は改善が図られる前に悪化する公算が大きく、同国が財政赤字の削減目標を達成できると言えば、それは「お笑い草」だ、との見方を米証券会社ジェフリーズ・グループは示した。

  ジェフリーズの欧州担当エコノミスト、デービッド・オーエン氏は電子メールで配布した投資家向けリポートで、「ギリシャにとってはるかに大きな試練が今後、年内に訪れるだろう」と述べ、政府目標に沿って「財政赤字の改善が進んでいないことが明らかになった段階でそれが起きる」と予想。ギリシャ経済はリセッション(景気後退)やそれに近い状況から抜け出せないでいる公算が大きく、財政赤字は改善が見られる前に「著しく悪化する」可能性があると指摘した。 」

1月小売業販売額は17カ月ぶりの増加、高額品にも動き 2010年02月26日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100226-00000843-reu-bus_all

「[東京 26日 ロイター] 経済産業省が26日に発表した1月の商業販売統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比2.6%増の11兆1550億円となり、17カ月ぶりに増加した。
 自動車や家電のほか、衣料品や高額品にも動きが出た。伸び率はロイターがまとめた予測調査の前年比0.2%減を上回った。
 業種別にみると、減少は2業種にとどまり、5業種が増加した。
 自動車小売業は前年比12.9%増で8カ月連続の増加。政策効果でエコカーの販売が好調を維持している。燃料小売業は石油製品価格の上昇で前年比11.0%増。また、衣服・身の回り品小売業は春物衣料品が動き、7.1%増。機械器具小売業は薄型テレビの好調で3.6%増と、5カ月連続で増加した。飲食料品小売業は、輸入牛肉など高級品に動きが出て1.1%増。
 一方、各種商品小売業、その他小売業は減少した。
 百貨店では消費者の財布のひもは以前固いものの、1月は美術品や宝飾品など高額商品が前年並みの売り上げを取り戻し、全体の売り上げは前月に続き1けた台の落ち込みにとどまった。
 経済産業省では、1月の小売業の販売額が5業種で持ち直して17カ月ぶりに前年を上回り、高額品の落ち込みが足元下げどまるなど明るい兆しも見えたことから、こうした動きが定着するかどうか注視していくとしている。
 (ロイター日本語ニュース 中川 泉記者)」

日本国債の格付け維持、債務削減が不可避=ムーディーズ 2010年02月25日

2010年 02月 25日 17:45 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-14069520100225

「[東京 25日 ロイター] ムーディーズ・インベスターズ・サービスは25日、日本国債の格付け維持に向け、債務の削減は避けられないとの見解を示した。同時に、政府が6月にも策定する中期財政フレームを見極める必要があり、債務残高が高水準のため、消費税引き上げなどの施策が必要と指摘した。

 ただ、増税だけの政策は経済成長をそぐ可能性があり、景気回復路線にために何らかの政策を打ち出すことも重要との考えも示した。ムーディーズが25日に行った記者説明会で明らかにした。」

「トーマス・バーン氏は、高い潜在的な成長ができる政策ができれば財政再建はより容易になるとした上で、債務削減策を組み合わせて考うべきだと述べた。さらにピエール・カイルトゥ氏は「日本にとって幸運なことは金融セクターが他の国に比べて金融危機の影響が軽微であるため、政府はさまざまな政策を駆使することができる。債務動向が金融危機前の水準に戻るのかが一つのポイントになる」と指摘した。」

政府部門「債務超過」に 09年末「正味資産」初のマイナス 2010年02月23日

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100222ATFS1202921022010.html

国と地方を合わせた政府部門の資産から負債を差し引いた「正味資産」が2009年末に初めてマイナスに転落したもようだ。民間企業ならば「債務超過」の状態といえ、政府部門の借金である国債や地方債の増発余地が乏しくなっていることを示す。政府は景気に配慮しつつも、中長期的な財政健全化の道筋を早期に示す必要が増している。

 正味資産とは、土地や株式など資産から、国債や借入金など負債を差し引いたもの。内閣府の国民経済計算確報によると、国と地方に社会保障基金を合わせた政府部門の資産は08年末で前年末比約33兆円減の約995兆円と、統計をさかのぼることができる1969年以降で初めて減少。負債は前年比約16兆円増の約984兆円と過去最大を更新した。

米公定歩合引き上げは日本株に好材料、内需不振で円安期待 2010年02月19日

2010年 02月 19日 17:12 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-13979220100219

「[東京 19日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)の公定歩合引き上げについて、市場では日本株にポジティブと受け止めている。今年夏以降に米「出口戦略」を受けたドル高/円安で主力輸出株が相場をけん引するとの期待感が出ているためだ。

 日本株は年度末に向け、国内勢の持ち合い解消売りなどで上値の重い展開が予想されるが、年末にはリーマン・ショック前の日経平均株価1万2000円回復が現実的になってきたとの指摘もある。

 FRBは、金融市場の状況改善に向け、19日から公定歩合を現行の0.50%から0.7 5%に引き上げると発表した。バーナンキ議長は10日の米議会下院金融委員会での証言原稿で、これまで導入した数々の緊急融資対策を危機前の通常の状態に戻し、ディスカウント・レートと、政策金利であるフェデラルファンド(FF)レートとの差について「若干拡大させる」ことをFRBは「近いうちに」検討する見込みとしていた。みずほ総研シニアエコノミストの武内浩二氏は「正常化の流れの1つであり驚きはない」と述べた。

 バークレイズキャピタル証券のチーフ外債ストラテジスト、高橋祥夫氏は、今後FRBの金融政策を考える上では、24、25日に予定されるバーナンキ議長の半期に1度の議会証言が最大の焦点と指摘。同社は、利上げを開始する前にマネーマーケットの機能をある程度まで回復させるために資金吸収を十分に行う必要があることや雇用情勢の底打ち時期などを考慮し、利上げの開始時は9月となる可能性が高いと予想する。」

「一方、菅直人財務相は16日の衆院予算委員会で、政府と日銀が目指すべき物価水準の目標について、1%程度という認識で一致していると語った。これについて、みずほ総研の武内氏は「日銀が打ち出した中期的物価安定の理解に対し、政府も齟齬(そご)はないと応えた形だ。デフレ脱却に向け、日銀に対して追加緩和策を求めたと受け取れる」と指摘。日本は米国とは対照的に「出口」が遠のいていることからも「日本株は円安に反応しやすい」との見方を示す。

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)」

米FRBが公定歩合を0.75%に引き上げ、19日から実施 2010年02月19日

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-13962420100218

[ワシントン 18日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は18日、公定歩合を現行の0.50%から0.75%に引き上げると発表した。19日から実施する。金融市場の状況改善を理由に挙げた。

 FRBは声明で、今月初めに終了した複数の異例の措置と同様、「今回の変更はFRBの貸出制度の一段の正常化が目的」とし、「変更が家計や企業への金融状況のひっ迫につながるとは想定していない。経済および金融政策見通しの変更のシグナルではない」とした。

IMF:世界金融システムは「ぜい弱」-新リスク浮上 2010年01月27日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=a5Bn1zII.e4A

「1月26日(ブルームバーグ):国際通貨基金(IMF)はソブリン債が市場のリスク要因となっているほか、商業用不動産で大幅な損失が見込まれているとして、世界の金融システムには依然として「ぜい弱さ」が残ると指摘した。

IMFが26日発表した国際金融安定性報告(GFSR、改訂版)によると、信用市場の回復を支え、持続的な経済成長を促すために金融機関は大幅な資本増強を求められる可能性がある。一方で新興市場国は資産バブルを形成しつつある資本流入と為替レートへの圧力からの防衛を準備すべきだとの見解を示した。

シティグループなどの金融機関はバランスシートの改善を進めている。IMFは同報告書で、商業用不動産での損失が「大幅に増加」するとの見通しを明らかにした。また信用市場については、銀行がなお融資条件を引き締めている一方で、資本増強に努めていることから引き続き混迷するだろうと指摘した。

IMFは「銀行による評価損追加計上や資本増強への圧力、さらに弱い信用の伸びが銀行の今後の収益力を抑えるだろう。全体的には改善がみられたとしても、金融システムの修復は完了からは程遠く、金融安定は依然としてぜい弱だ」と記述した。

さらに各国が講じた財政・金融支援策もリスクを伴う恐れがあると指摘した。IMFはその理由として、過去に前例をみないほどの大規模な支援策が「各国のバランスシートに対するリスクを大幅に高めるだけでなく、それに伴うソブリン債の負担も大きくなる。それが将来的な金融安定のリスクを高めることになる」と説明した。」

米フィッチ:日本の債務規模は「適度」、利払いの問題は発生しない  2010年01月27日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aSIbvz7d4rvs

「1月26日(ブルームバーグ):格付け会社フィッチ・レーティングスのソブリン部門ディレクター、アンドルー・コルクハウン氏(香港在勤)は、日本の債務規模は「適度な」水準であり、利払いの問題は発生しないと指摘した。

 コルクハウン氏は、「日本の財政は、相対的に適度な債務返済負担に引き続き支えられている」と指摘。「政府の税収に占める利払いの比率をみると、日本の負担はイタリアやカナダよりも低く、米国の負担からもそれほど大きくかけ離れていない」と述べた。」

仙谷氏:「マーケットからの警戒信号」-S&P格付け見通し引き下げ 2010年01月27日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=a5Bn1zII.e4A

「1月27日(ブルームバーグ):米格付け会社による日本の長期国債の格付け見通しの引き下げは、日本の財政状況が急速に悪化していることをあらためて浮き彫りにした。仙谷由人国家戦略相兼行政刷新相は26日夜の閣議後会見で、「マーケットからの警戒信号」と語った。鳩山内閣は市場の信認維持のため、デフレ克服に加え、財政健全化の道筋を示す必要に一層迫られている。

 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は同日、日本の外貨建て・自国通貨建て長期ソブリン格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更したと発表した。その上で、日本の経済政策の柔軟性は縮小しており、財政力・デフレ圧力を食い止める対策が取られなければ、格下げになる可能性があるとみていると事実上警告した。

 仙谷国家戦略相は会見で、「いつ格付け機関が評価を下げてくるかというのも、マーケットの警戒信号というか、マーケットのサインだと、ちゃんと受け止めなければならない」と語った。また、菅直人副総理兼財務相は同じく会見で、「国際的な市場からの信認を維持するためには財政規律を維持し、財政健全化を進めることは極めて重要」との認識を示した。」

「政府が25日国会に提出した2010年度予算関連資料によると、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高は10年度末で973兆1626億円に上る見込み。これは、44兆3030億円に上る過去最大の新規国債発行に伴うもの。また09年度末の段階では900兆円を超え、900兆1377億円となる見通しだ。仙谷国家戦略相は「わが国の財政は極めて厳しいというよりも、説明がつかないほどのひどい状況」と述べていた。ただ、これまでは大量の国債発行もその大半は国内の貯蓄によって消化されてきた。」

「RBS証券チーフエコノミストの西岡純子氏は、具体的な国債管理政策の道筋が見えないという点で、日本は「ギリシャとあまり変わらない」という。「ギリシャはいろんな財政再建の道筋をEU(欧州連合)蔵相理事会に見せていくという具体的な道筋が見えているが、日本は縛りがない状態。日本だけ放置されているのは説明がつかない」と指摘する。

 西岡氏はまた、「マーケットからみると、ギリシャは経常赤字国でリスクプレミアムがあるのに対し、日本は経常黒字国でこの点が違うが、財政再建の青写真が描けないというのはさほど大差がない」との見方を示している。

  鳩山内閣は、中期的な財政運営方針の策定に着手したばかり。25日には「中期的な財政運営に関する検討会」の初会合を開いた。検討会は、11年度から13年度の複数年度予算を視野に置く「中期財政フレーム」のほか、中長期的な財政健全化の道筋を示す「財政運営戦略」の策定について議論する。そこでは、歳出と歳入の骨格を示す「中期財政フレーム」を6月ぐらいまでに策定する方針だ。」

「仙谷国家戦略相は会見で、「事ここに至って1、2カ月バタバタ慌てても仕様がない。こんなときこそ慌てないことが重要だ。日本の純債務の問題も含め、少々の余裕、数年の余裕はある」と述べたが、今回の格付け見通しの引き下げは残された時間があまり長くないことを示唆している。」

米住宅価格が一段と下落し、景気回復の腰を折る可能性 2010年01月13日

2010年 01月 13日 14:24 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-13317620100113

[ボカラトン(米フロリダ州) 12日 ロイター] 米エール大教授でS&Pケース・シラー住宅価格指数を開発したロバート・シラー氏は12日、米住宅価格は向こう数カ月でさらに下落し、経済全般への懸念が高まるとの見方を示した。

 ロイターとのインタビューで述べた。

 同氏は、住宅価格がさらに下落すれば、さらに多くの金融機関を破たんに追い込み、貸し渋り対策が急務とされている中で、一層の融資縮小を引き起こし、ぜい弱な米経済の回復の腰を折りかねないと指摘した。

 米住宅市場では依然として差し押さえが増えていることに加え、住宅評価額以上のローン残高を抱える「オーバーローン」の人々が増加していることから、多くのエコノミストの間で住宅市場に対する懸念が再燃している。 

 同氏は今月27日に発表される11月のS&P/ケース・シラー指数について、4月以来初めて下落に転じるとの見方を示した上で、「今後数カ月は上昇ではなく、下落する可能性が高い」と述べた。同指数は9月まで5カ月連続で上昇していたが、10月には上昇傾向が一服している。

 また不動産価格がさらに下落した際に、米経済が「二番底」に陥る可能性については予測を避けながらも、最近の消費者信頼感の回復や雇用減少ペース鈍化などの明るい材料にもかかわらず、懸念要因だと認めた。その上で「住宅価格が再び下落することを懸念している。今後どれだけ下落するかが問題だ」と述べた。

 また同氏は「オーバーローンの割合が果たしてどれくらいなのか、さまざまな統計が出ているが、住宅価格がさらに下落すれば、その割合が劇的に増えるのは確かだ。そうなればさらなるデフォルト(債務不履行)危機が起こる」と指摘。「これはまさに今銀行関係者が懸念していることで、彼らは将来の危機を想定している」と述べた。

 さらに人々はバブル崩壊の影響が長期化することを忘れているとして、「前回バブル崩壊を経験したのは大恐慌時代で、影響はその後長きにわたって続いた」と指摘。1990年代にバブル崩壊を体験した日本では、その後15年連続で住宅価格が下落したことに言及し、「残念ながら、それは今後起こりうる現象のひな形となる」と述べた。

日本のGDP減少で、信用市場に巨大リスク-1991年来の低水準 2010年01月04日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aZxdnCt9m7Xc

「1月4日(ブルームバーグ):鳩山由紀夫首相は経済と政治の停滞に終止符を打つことを求める国民によって、権力の座を手にしたが、日本経済の落ち込みを止められないでいる。日本の国内総生産(GDP)は昨年7-9月に年率換算で471兆円まで減少し、1991年以来の低水準に落ち込んだ。

 米調査会社ハイ・フリークエンシー・エコノミクス(HFE)のチーフエコノミスト、カール・ワインバーグ氏は鳩山政権の2010年度予算案について、日本の「Aa2」の格付けを脅かしている財政赤字の抑制策を何も取っていないと指摘する。

 日本は消費税の増税や生産性を押し上げるための規制緩和を回避しており、政策変更がなければ、デフレと人口減少によって日本国債の利回りを抑制している貯蓄が減少するリスクがある。」

「現在のところ、投資家は日本が国債を支払う能力に自信を示している。昨年12月1日の10年物国債の入札では、応募倍率が2.81倍だった。日本の消費者物価は低下しており、10年物国債利回りは実質ベースで約3.0%であることを意味しており、これが日本国内の投資家を引き付けているのだ。ワインバーグ氏は現在日本国債を購入している投資家や格付け会社に関して、今後数年間に日本国内の貯蓄が減少することを考慮してないと主張。同氏は「日本は巨大なリスクであり、次に信用市場に打撃を与える大きな問題だ」と述べ、大半の投資家と格付け会社が米住宅ローン証券市場の崩壊や1990年代の新興市場の危機といった大問題を見逃してきたと指摘した。

 国際通貨基金(IMF)によると、日本は今後5年間に20カ国・地域(G20)の中で最大の財政赤字に直面する。日本の財政赤字は14年にGDP比で最高8%で推移を続け、米国の6.7%を上回る見通しだ。

 ただ、マサチューセッツ大学教授で、IMF調査局長を務めたサイモン・ジョンソン氏は日本の国債が円建てであり、日銀が債務返済のためマネーサプライの供給を押し上げる能力があることによって信用リスクは限られたものになると指摘する。

 同氏は「概して一国の債務が自国通貨である場合、それは税負担の問題や経済成長に関する負担の問題にはなり得るが、必ずしもソブリン信用力の問題ではない」と主張。「日本にとって5年から10年という期間の脅威ではない」との見方を示した。」

過去のニュースウォッチ 2010年01月01日

ニュースウォッチ:2009年
ニュースウォッチ:2008年