月次&年次運用報告-2008年12月/今後の投資方針 2008年12月30日
2008年年次報告
トータルでは若干の減少となった。
証券会社の預かり資産残高が増えているのは、資金追加をしているためであり、実際には大きな上下動を繰り返したものの、結局はほぼ横ばいという結果である。上下動が激しいのは、現金を保証金とする信用取引でレバレッジが高いためである。
下記は、日経平均およびその騰落レシオと、筆者の資産残高との連動を示す。
(資産残高の数字の、青い文字は下値、赤い文字は上値)

・日経平均などの指標をベンチマークとすれば、まだ運用成績はマシであり、このことからも銘柄選択の問題ではないことが理解できる。
・ただし、遠藤製作所とツクイを主力銘柄とした後に、信用維持率などの問題で、どちらかを手放す局面となったとき、ツクイのほうを手放してしまった。ツクイは年末までにここから2倍になった。遠藤製作所を手放してツクイを保有していれば、それだけで2008年に大きく資産を増やせたことが明らかであり、失敗である。
・ちょっとの違いで大儲けできたかもしれないということは、反省点であると同時に、前向きにとらえる。
・反省点は明らかである。
・実際に儲かったのは、2月、5月、11月、12月のみである。
・2月、5月、11月以降と、2008年のひどい相場環境の中で、資産を2倍以上にした局面が3回もある。
※ということは、単純化すれば、トータルで2×2×2=8倍にしたにもかかわらず、トータルで1/8にしたということであろう。
・下げ相場(騰落レシオの下落過程)に入ったら利益確定・現金比率増大をするべきであった。
・6月初め、遅くとも7月末にはいったん現金化するべきであった。GSEの問題を甘く見た。
・さらに遅くとも、リーマンショック後に現金化のチャンスがあった。ここで現金化しておいて、10月中旬から再度参戦していれば、これだけでも2008年に大きく資産を増やせたことがわかる。
・秋には大きく下がると自分でもコラムで書いていた。お盆明けにも相場が戻らなかったことから変だと思ったが、それでも撤退しなかった(結果、暴落予想が当たったと思いつつ、予想以上の惨状となり、持株のストップ安を眺める状態となった)。
・10月中旬以降はうまく運用できたといえ、撤退寸前の状態から、2009年への期待を何とかつなぎとめたところである。
月次運用報告(2008年12月)
●運用成績
下記の棒グラフは、証券会社(大和証券)の預かり資産残高(左目盛)である。各月の月末残高であり、今年初めの当サイト開設以来の推移を示している。なお、線グラフは、日経平均株価(右目盛)である。
※途中の入出金があるので純粋な運用成績ではない。10月以降の増加は純粋に運用によるもの。
※グラフに含み益、含み損は反映されていない。

11月30日時点での口座残高-信用含み損は690万円(12月1日時点での口座残高-信用含み損は790万円)。
↓
12月30日時点での口座残高+信用含み益は1045万円(1月5日時点での口座残高+信用含み益は1130万円)。
いったん現金化しておいて、10月中旬から再度参戦していれば、これだけでも2008年に大きく資産を増やせたことがこのグラフからもわかる。
今後の投資方針
・暴落を警戒して短期売買に徹している。このため利益を大きく取る前に売ってしまうこともたびたびあった。
・しかし、2009年も景気後退や金融危機懸念は続くことを想定し、短期売買を基本とする。
・2008年10月のような暴力的ともいえる暴落相場よりは、何度か反発を繰り返しながらの、ダラダラ下げを想定する。日経平均500円安程度はたびたびあるかもしれないが、1000円安が連続する局面の可能性はいまのところ低いのではないか。
・2009年に大底をつけるかどうかは今の時点では不明である。どの時期が安いかといった専門家の予想も出回っているが、まったくあてにはならない。
・警戒すべき点としては、実体経済悪、為替の変動、新興国危機、日米の財政負担など。
・さらには世界経済(ドル一極支配の行方など)の枠組、外需依存の日本経済の転機、政治リスクなど。
・GM他ビッグスリー、AIGなどは、救済とはいっても先送りであり、結局はうまくいかない可能性。これらが早ければ春先にも明らかになる可能性。GSE、モノライン、ヘッジファンド、シティはじめ大手金融についても本当のところはどうなのか。
・7000億ドルの金融救済資金は2009年前半の早い時期にも尽きるのではないか? 追加資金に議会が難色を示す可能性(既に予兆が出ている)。
・これらのいくつかが実現し、どこかの時点で、またもや暴落相場になる可能性も否定できない。
・相場予測(たとえば日経平均予測)などはできないが、しばらくはボックス相場の域を出ないのではないか。たとえば日経平均7000-11000円程度か。※状況次第で予想は常に変わる。
参考:ブラックマンデー・ブラックサーズデーとの比較(11/1版)

※チャートを1つ引用させていただくが、詳細な解説は上記リンク先をご覧いただきたい。
・しかし、上昇相場が続くと次第に買える銘柄が少なくなっていくので、ある意味ではボックス圏が続いた方が儲けやすいかもしれない。本格的な上昇相場(というものがいつ来るのかは知らないが)が来るまでにどの程度増やしておけるかが、ポイントになるかもしれない。それ以前の問題として、資産を温存しておくことも。
・いずれ日本の新興市場の反転上昇もあるだろう。上昇相場になったときの小型株の上昇率を想像すれば、元手をどれだけ用意できているかということである。
・当面、銘柄選択としては、新興市場、ネット関連や介護関連、デフレ関連、その他内需。
・食糧、穀物関連については、デフレ懸念(販価下落)、仕入れ価格の変動に要注意。
・貴金属、資源、環境関連については、不景気によるマイナス面の方が大きい銘柄がほとんど。
・決算予想の得意な自分としては、2月(12月期決算発表)、5月(3月期決算発表)、11月(9月中間決算)の銘柄選択が重要。2008年に資産を増やした時期とも一致する。
※ただし本年は下方修正が多いため、決算時期の地合は昨年ほどよくない可能性がある。
・個別銘柄では2008年10月が大底となる銘柄は多いのではないか。
・場合によっては中長期保有の検討も。たとえばクリーク・アンド・リバー社など、仮に業績予想が達成されるとすれば、成長性や1株資産のわりに異常に安く、底値は堅く、長期倍増を狙える銘柄がいくつもある。
・いずれ他の資産(ウィーン金貨、レアアース・レアメタル関連中国株など)への一部分散も検討。
・年間の運用目標は、いずれ資産が回復してきたら計画を立てることとする。ただし目標達成にこだわるあまり、無理して投資を続け、撤退が遅れたことが2008年の敗因の1つであったといえる。
・2008年のデータを検証し、騰落レシオが100を超えたら信用維持率を○○%に高める、120を超えたら××%に高める、といったルールを機械的に適用することも検討。機械的に適用するクセをつけることにより、上記反省点を改善できるかもしれない。
・あるいは上記決算時期に的を絞った集中投資。
・相場の上昇局面での資産の増やし方は我ながら上手い。下落局面での投資をいかに避けるか、2009年に下落相場があった際には、いかに撤退し、資産を温存して次の上昇に備えるかが課題となろう。