決算発表一巡:今後の戦略をどうするか? 2008年05月18日
悲観見通し楽観見通し 2008年04月04日で、
「この場合の戦略としては、新興市場や中小型株の中で、”超好業績株”のみを厳選する。これで十分の成果が出る。環境が悪くなった際には金・貴金属関連に資金をシフトする。」と書いた。
全世界的国策相場&好決算銘柄の一本釣り相場 2008年04月20日では、
「当面日経平均でいえば14000円前後、ただし下方修正が続出。新興市場や中小型株の好業績株の方がパフォーマンスがよいとみている。
また、当面は楽観見通しで、これから5月にかけて、好業績&好進捗銘柄の決算発表待ち伏せで、今年最大のチャンスとみている。(年後半にもチャンスがあるかもしれないが、半年先のことはわからない)。ただし、欧米や中国での金融崩壊を避けられればである。」
と書いた。
実際にその通りとなり、決算予想もおおむね予想通りとなり、5月前半の2週間だけで資産を1600万から2300万までに増やすことができた。
利益確定を進め、キャッシュポジションを増やしつつ、一部を久々に金価格連動型ETFに移したところ、翌日に金価格は一時900ドルをつけた。絶好の買い場であったといえ、あと1000口買っておくべきだったと思っている。
さて、この1か月ほどで、株価50%増、さらに株価2倍、時には3倍に化けている銘柄が続出している。特に新興市場に多いが、超好業績株であれば東証1部でも同様である。株価が3割程度上げた銘柄となるといちいち書ききれないほどである。
この点で当サイトでの予測もまずまずだったといえ、それ以外の銘柄でも新興市場の好業績株から銘柄選択をした結果、資産を大きく増やした人はたくさんいるだろう。もしもこの1か月で日経平均以下の成績しか得られていないようであれば、銘柄選択に問題があると見るべきである。
今後の相場予測
ところで、3月決算企業については、決算発表も主要なものは一巡し、今後の戦略を考えるべき時に来ていると思う。
結論からいえば、短期的には、全般は売りの局面が近づいている。といっても、利益確定の意味での売りであって、積極的に空売りなどをすることは勧めない。TOPICSの騰落レシオ(25日)120%、JASDAQの騰落レシオ(25日)117%などからも、このことがいえる。
前回の売り時といえる騰落レシオのピークが2月末であったが、筆者がフルヤ金属(7826)、アウトソーシング(2427)で資産倍増を果たした直後であった。
思えば、筆者のここ4か月における成功は、2月のフルヤ金属(7826)とアウトソーシング(2427)、5月の日本マニュファクチャリングサービス(2162)、遠藤製作所(7841)、ツクイ(2398)あたりの、限られた時期における限られた超好業績株による成果がほとんどである。3月から4月中旬はやや損しており、何も売買しない方がマシだった時期が案外長いのである。
以上のことからすれば、売り時を逃さずに利益確定し、次の超好業績株をピックアップすることがよいだろう。
(1)業績予想が、数十%の増益、できれば倍増銘柄。(あるいはこれに準ずる大幅黒字転換)
(2)四半期・半期実績の進捗から、上記業績予想の達成あるいは上方修正が見込まれる銘柄。
(3)既に大底の安値をつけ、安値をその後に割っていない銘柄。
(4)PERは高くても15倍程度(できれば10倍)までの、上昇余地が大きく下落リスクが低い銘柄。
上記観点から、決算発表&2009年3月期予想がほぼ出揃った”全上場銘柄”をチェックした。
チェック方法は、紙ベースのチャート集(最新業績等も掲載)の全ページチェックである。(コンピュータのスクリーニングでは何らかの漏れが出るし、全チャートをすばやく見るには紙ベースである必要がある)
アウトソーシング、遠藤製作所並みの驚異的銘柄はたいていいくつか見つかるものであり、当サイトに新規掲載する銘柄を見つけたかったからである。そして・・・。
結論からいえば、新規に当サイトに掲載したい思える該当銘柄は、今回はなかった。
なお、現在まで消さずに残している掲載銘柄は、掲載をやめる必要がないとも判断した。
正確に言えば、業績(予想)を数十%から倍増させている銘柄はあるのだが、既にPER50倍といった高値に買われているものか、単に2008年3月決算が非常に悪かった反動で利益倍増予想をしているに過ぎないものである。とても信頼に足らず、保有したいとは思えない。
なお東京・大阪以外の地方市場、不動産関連銘柄などは対象外としている。
新規に掲載すべき銘柄がなかったことは、何を意味するか。やはり業績未達に終わり、今期予想も下方修正したところが相当多かったということである。
この1か月で株価倍増銘柄が続出しているにもかかわらず、マザーズ指数などが(昨年秋とは異なり)1割程度しか上昇していないのも、一部の好業績株のみへの選別がいよいよ強まっていることを意味している。ただし、これらの銘柄が先行し、他の銘柄への波及はこれからという可能性もある。一部の銘柄については、今期予想が控え目である可能性もある。
そして、金融危機モードの暴落が起きる可能性は減りつつあるとはいえ、全体的にはダラダラとした下げがしばらく続く可能性があるということである。一方で、減益予想でも株価がさほど下げなくなっていることは、下値も限定的であることを示唆している。
米国不動産価格の下落がいよいよ15年前の日本と同様の軌跡をたどりつつある事実、商業不動産や自動車ローン、消費者ローンの延滞などに問題が波及してきている事実、FRBが金融機関に対し異常な資金貸し出しを増やし続けている事実、ヨーロッパや中国の不動産価格下落がアメリカ以上の惨状である事実。
原油価格の高騰に続き、金価格が下げ止まりの兆候を見せてきた。
筆者自身の戦略
・現物と信用取引の使い分けを変更
現在、アルコニックス(3036)、金価格連動型ETF(1328)、現金を担保に、信用取引を行っている。
これを(今すぐにではないが)いずれ、金価格連動型ETF(1328)、現金だけを担保とし、株式の売買は信用取引のみで行うこととする。
担保価値が大きく変動することを避けるため、いわゆる2階建て取引をやめるということであり、例外として金価格連動型ETF(1328)のみは長期保有&先高感から現物保有することとする。資産保全&分散の意味もある。
また、現物株式保有をしないことで、特定銘柄に惚れることなく、ドライに売買することができると考えている。
・常に含み益がある状態を維持
信用取引は、含み損が増えることを避けるのが第一であり、常に含み益がある状態であれば、多少の暴落にも耐えられる(含み益が消える前に撤退することも可能)。また、含み益が大きければある程度大きなポジションをとっても支障ない。
買い持ち金額の5%程度の含み益が欲しいところであり、ポジションを大きくとる場合にはより大きな割合(10%前後)で含みがあるようにしておきたい。これにより、ドライに、かつ早めに損切りすることもできるだろう。
・超好業績銘柄の選定
残念ながら、新規に超好業績株を見つけることはできなかった。その候補はないこともないが、第1四半期、中間決算あたりの進捗を見ながら探していくことになる。控えめな予想か、過大な予想かの見きわめが必要である。
また、3月決算以外での好業績銘柄が見つかれば、5月の相場と同様に対処する。
一方で、これまでに手がけている超好業績株は、押し目を待って再度買える水準のものもある。
特に、アウトソーシング(2427)やワールドインテック(2429)が大きな押し目も付けず、予想以上のスピードで株価の上昇を3か月ほども続けたことを思えば、PER10倍程度までの水準訂正は一気に進むことがわかる。
いくつかの超好業績株については、まだまだ初動といえる。さらに次期も業績が伸びるようであれば再度割安となるのである。
・頻繁な売買から一部は中期(数ヶ月)投資へ
アルコニックス(3036)など控えめな今期予想は、今後修正される可能性があり、一方でパニック的な売りの場面は減っていく可能性が高まりつつある。
パニックに対応できる短期売買ばかりでなく、成長企業はそのまま保有するという当たり前の戦略を徐々にとる可能性も考えている。(この場合、再度、現物保有するという可能性はあり)
ある程度の期間は保有することが前提であれば、出来高が少ないという理由だけで敬遠した銘柄も再度買うこともあるかもしれない。
・キャッシュポジション(買い余力)の管理
4月中旬からの1か月、目いっぱいの買いを行い、結果としては成功している。
今後、ここぞという時には同様に資金投入することもあるとしても、金額が大きくなった分リスク管理もする必要がある。また、”休むも相場”という場面もあるだろう。
利益確定できるということは売っておくべき場面である可能性が高くなっているということもあり、今後、資金を投入する場面と資金を温存する場面とのメリハリをつけることを心がける。
その上で、景気後退も終わりが見えたり、新興市場相場の兆候が見えた場合などには、20%増益程度、PER20倍程度にまで銘柄候補を広げて売買する等、割り切って機動的に、短期で相場の流れにのることはあるかもしれない。
その他、時期的なことをいえば、6月中旬の会社四季報発売時(見落としていた銘柄を買う可能性)、8月中旬に差し掛かる前(お盆に下げる可能性)には、買い余力を増やしておく予定である。
以上により、当面は早期に3000万達成を目指す。

