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世界経済は新たな危険水域に=世銀総裁 2011年09月15日

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23196620110914

[ワシントン 14日 ロイター] 世界銀行のゼーリック総裁は14日、世界経済は新たな危険水域に入ったとの認識を示し、日米欧は世界経済の足を引っ張らないよう困難な決断を行う必要があるの立場を示した。
 同総裁は ジョージ・ワシントン大学での講演原稿で「欧州各国、日本、米国が責任を果たせなかった場合、自国だけでなく、世界全体の経済の足を引っ張ることになる」との認識を示した。

 そのうえで、欧州各国は共通の責任に関する困難な現実を直視しておらず、日本では必要な経済・社会改革が先送りされ、米国では政治的な対立により過去最悪の水準に膨れ上がった財政赤字の削減努力が阻害されていると指摘。「欧米、および日本が難しい決断を先送りしたため、現在は痛みを伴うごくわずかな選択肢が残るだけとなった」との認識を示した。

 ゼーリック総裁は、これまで中国に対し新興国として世界に対し責任を持つよう促してきた日米欧こそが、自国の経済問題に対処するにあたり責任を持つ必要があるとし、「先手を打ち、変化に対応し、短期的な政治上の駆け引きを乗り越えない限り、危険な海流のなかに漂うことになる」と警告した。

 さらに、先進国が問題の対処に追われるなか、新興国は傍観者の立場にはとどまらないとの見方を示した。

 同総裁は、先進国の間では世界規模で起きている変化は完全には認識されていないと指摘。対外支援の概念を変える必要があるとし、対外支援の目的は「慈善ではなく、成長拠点の増加に向けた共通の利益」となっていくとの認識を示した。

 来週ワシントンで開かれる国際通貨基金(IMF)・世銀の年次総会では、欧州債務危機、およびギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥るリスクが中心議題となる見通し。