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ユーロ高に隠れたソブリン債危機-EU首脳会議前に不安高まる 2011年03月07日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aeeE48Eoj7Ww

「3月7日(ブルームバーグ):ユーロの対ドル相場はこの2カ月ほど上昇傾向にあるが、米景気見通しへの楽観論が高まる中で、欧州ソブリン債危機をめぐり新たな局面に突入しつつある。

  欧州中央銀行(ECB)が来月にも利上げするとの見通しを背景に、ユーロは対ドルで今年の安値から約9%上昇。しかし、先物市場ではユーロの一段高を見込む取引が、過去の例からすると相場反落を示唆する水準に達している。ブルームバーグ相関加重通貨指数によれば、ユーロは最も広範に取引されている通貨のバスケットに対して今年の安値から4.6%上昇した。

  ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領はユーロ防衛への強い意思を示しているものの、域内債務危機の解決に向けた議論を行う月内開催の欧州連合(EU)首脳会議を控え市場の不安は高まりつつある。ポルトガル国債の利回りは、昨年アイルランドとギリシャが救済策受け入れを決める前の水準に上昇した。両国は現在、救済策の条件再交渉を目指している。

  米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の欧州ポートフォリオマネジメント責任者、アンドルー・ボールズ氏(ロンドン在勤)は「欧州危機は終わっていない」と指摘した。

           ユーロは14%下落も

  世界最大の資産運用会社、米ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)は3日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、欧州債務危機のために「私はドルを積極的に買っている」と述べた。

  デービッド・ウー氏(ニューヨーク在勤)率いるバンク・オブ・アメリカ(BOA)のストラテジストは2日、欧州の財政状況が悪化する中、ユーロは4-6月(第2四半期)末までに現行水準から14%余り下落し、1ユーロ=1.20ドルに達する可能性があるとの見方を示した。

  またコメルツ銀行のストラテジスト、ウルリヒ・ロイヒトマン氏(フランクフルト在勤)は3日、EU首脳らが域内債務危機を解決することへの悲観的な見方を背景に、ユーロの上昇局面が終わる可能性を指摘した。ドイツ銀行の通貨戦略責任者、ビラル・ハフィーズ氏(ロンドン在勤)は4日のリポートで、先週のユーロ高は「上昇過程」の始まりではないとの見解を表した。」