米財務省がGSE改革案発表、2社を段階的に縮小へ 2011年02月12日
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-19509220110211
[ワシントン 11日 ロイター] オバマ米政権は11日、政府系住宅金融機関(GSE)の改革案を発表し、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNMA.OB: 株価, 企業情報, レポート)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FMCC.OB: 株価, 企業情報, レポート)を段階的に縮小する方針を明らかにした。
政府は市場への政府関与の縮小に向けた3つの長期的な案を提示。ファニーメイとフレディマックの規模を縮小し、民間企業の役割を強化する内容となっている。
ファニーメイとフレディマックは、新たに組成されたモーゲージの90%近くを保証しており、金融危機を経た現在も、連邦住宅局(FHA)とともに国内住宅ローン市場で支配的な存在となっている。
3つのうち最も抜本的な提案は、住宅金融をほぼ完全に民営化し、政府保証はFHAなどによる中・低所得層向けサービスに限定する案。
2番目の案は、これに危機時に政府支援を行う仕組みを加えたもので、3番目の案には、一部の住宅ローンに政府が再保険を提供する案などが盛り込まれている。
短期的な案としては、政府保証付きモーゲージの利用コストを引き上げ、民間金融機関のサービスをより魅力的にすることや、GSEのポートフォリオを年間で最低10%縮小することを提案している。
また時限措置として導入したGSEのローン保証限度額の増額を10月1日で終了させる方針を示した。
ガイトナー財務長官は電話会見で、記者団に対し最終案は3つの案を統合したものになるとの見通しを示し、「現実的に考えて、(改革には)5年から7年かかる」と述べた。
その上で「(改革案が)最終的にどのようなものになるか市場に説明する必要があり、長くは待てない」とし、議会は2年以内に法制化することが重要との見解を示した。
ただGSE改革をめぐって民主党と共和党の意見は対立しており、政治的な合意が得られるかどうかは不透明な情勢となっている。
GSEのファニーメイとフレディマックは、2008年に政府の管理下に置かれてから1500億ドルの公的資金を注入された。
