過去10年間で3回目のテクニカルサイン 2010年11月27日

上記は過去10年間の日経平均株価、13週移動平均線は緑色、26周移動平均線は赤色で示されている。
筆者は必ずしも日本株式に楽観的ではないが(たとえば2020年とか2030年には日経平均5000円以下でもおかしくないと考えている)、目先のことをいえば、テクニカル的には、過去10年間で3回目の買いサインが出現したと考えている。バブル崩壊後の過去20年間では6回目である。
下記の条件をすべて満たすテクニカル面でのサイン:
(1)※上記チャート中の赤の矢印部分、
下向きであった13週移動平均線を日経平均株価が下から上に突き抜け、
次いで下向きであった26周移動平均線を日経平均株価が下から上に突き抜け、
これに続いて、
(2)※上記チャート中の青の矢印部分、
13週移動平均線と、これに遅れて26週移動平均線が横ばいに、そして上向きに転じ、
次いで13週移動平均線が26週移動平均線を下から上に突き抜け、結果としてゴールデンクロスが出現する。
以上のテクニカルサインは、過去10年間に2回出現し、今回の発生が3回目となる。
2003年6月、2009年4月、2010年11月。
過去2回はいずれも上昇相場の初期に出現し、その後に上昇相場が継続した。
今回を含めて3回の株価の動きも似ている(※上記チャート中の金色の矢印)。
※ちなみに、バブル崩壊後に上記サインが明確に出現したのは、上記3回以前では1993年3月、1995年8月、1999年2月である。上記条件をすべて満たしているかどうかやや不明確なものはダマシに終わっている例もある。明確に出現した場合には、バブル崩壊後の過去20年では前回までの5回とも例外なく、その後1年~2年程度は上昇相場が続いている。

下向きの下落トレンドからの大きな転換を示唆しており、今回もそうであるとは限らないものの、2011年の株価は堅調となる可能性が高いと筆者はみている。
相場の予測は内外情勢によって臨機応変に変更するので、あまり具体的な数字は書きたくないのだが、日経平均株価でいえば12000~13000円程度もありうると、いまのところは考えている。リーマンショック前の株価を回復できるかどうかの水準が意識されるかもしれない。
今回、2年連続でこのサインが出現したことについては、2009年に大底圏からのトレンド転換となったものの、民主党政権の経済失政および円高進行によって株価が失速し、半年間近くの相場底練りを経て、再度サインが出現したものと考えている。
前回はリーマン破たんから2009年4月までの5か月間、そして今回は2010年5月から11月までの5か月間と、株価底這いの期間もほぼ同じ。リーマンショック時の下落幅が大きいためわかりにくいが、チャートの上下の縮尺を調整すれば、前回と今回のチャートの形もそっくりであることがわかる。
なお、このサインは大底圏でのトレンド転換を示唆するものと思われるので、高値圏では明確には出現していない(移動平均線が下向きでなく、元々上向きであるため)。
また、サイン出現後に、上昇がどれだけ継続するかまでを示唆しているわけではなく、2005~2006年のような大相場がくるとは必ずしもいえないと考えられる。
