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最大で63兆円の損失も=資本不足、7行3900億円に―欧州銀特別検査 2010年07月24日

2時00分配信 時事通信
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20100724-00000008-jijf-bus_all

 【ロンドン時事】欧州連合(EU)加盟27カ国の銀行監督当局で構成する欧州銀行監督委員会(CEBS)は23日、域内金融機関91行に対する特別検査(ストレステスト)の結果を公表した。急速な景気悪化などの危機的状況を前提に、最大で5660億ユーロ(約63兆4000億円)の損失が生じる恐れがあると予想。その上で7行で計35億ユーロ(約3900億円)の資本不足の恐れがあると認定した。
 検査結果を受け欧州委員会などは声明を発表し、「市場の信頼回復に向けた重要な一歩だ」と強調。資本不足が想定される各行に、早急な資本増強を求めた。
 EUは金融危機脱却に寄与した昨年の米国の特別検査を念頭に、今回の検査でギリシャ財政危機に端を発する欧州信用不安を払しょくしたい考え。ただ「資本不足額が想定より少ない」(市場関係者)との指摘もあり、どこまで金融市場の信認を得られるかなお不透明だ。
 検査では、EUが11年に0.4%のマイナス成長に転落すると想定。さらに株価が10~11年に36%、ギリシャ国債10年物が42.2%下落するなど、金融市場の急速な悪化を見込んだ。
 その結果、スペインの貯蓄銀行5行のほか、ドイツのヒポ・リアル・エステートとギリシャの農業銀行の計7行が、11年末に中核的自己資本が基準の6%に満たないと試算した。一方、大手行や経営不安が指摘されるドイツの州立銀行はすべて基準をクリアした。
 資本不足が指摘された各行は、直ちに資本増強を模索する方針。自力での資本調達が難しい銀行には、各国政府などが公的資金を注入し、金融システムの健全性維持を図る。