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円高は新興市場高前夜、相場は1998-1999年、2002-2003年に酷似 2008年03月08日

円高が100円の攻防目前となり、株式市場にとって悲観的な報道がされている。
特定の外需中心の企業について、「1円の円高で○億円の損失」といったことがよく言われるが、当の企業サイドからこうした声が出てくるわけではない。
たとえば、為替レートを1ドル=105円と想定していたから、「1円の円高で○億円の損失」などと報道され、それに株式市場も連動する。直近のチャートでは、円高と株安は連動していることが見て取れる。

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日経平均(赤)と円ドル(青)チャート

しかし、為替レートを1ドル=105円と想定しているから、「1円の円高で○億円の損失」といったことが生じないように、想定レートを外れた場合に備えた為替ヘッジ、あるいは受け取ったドルをドルのまま保有すること、海外進出、その他の手段を講じて、為替レートに業績が左右されないようにしているのである。日本の企業も同じことを繰り返すほど馬鹿ではない。
急激な変動が悪いだけである。自国通貨が強くなることに自虐的になるのも、いいかげんにしたらどうなのか。

ところで、円高はむしろ株高、円安はむしろ株安になることが多い。
最近でいえば、円高=株高の時期は、1999-2000年、2003-2005年である。

また、円高の動きにやや遅れて株式が下落から上昇に転じるというように、若干のタイムラグが生じることが多い。
タイムラグ(円高=株安の状況)が生じている時期は、1998-1999年、2002-2003年、そして2007-2008年である。

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日経平均(赤)と円ドル(青)チャート

特に、円高の時期と、新興市場暴騰の時期が一致していることは顕著である。
最近でいえば、円高=株暴騰の時期は、1999-2000年、2003-2005年である。
新興市場暴騰前夜の、タイムラグ(円高=株安の状況)が生じている時期は、1998-1999年、2002-2003年、そして2007-2008年である。

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ジャスダック平均(赤)と円ドル(青)チャート

ただし、当サイトでも再三指摘しているように、日経平均などはむしろ下がるかも知れず、個別の好業績株のみが投資対象となる。円高が悪いわけではないが、米国の消費不振、不動産価格下落は悪いものであり、企業業績の悪化に直結するからである。

しかし新興市場にはこれらとは無縁な銘柄も多い。さらに円高に転じた当初は株式相場が不振になったとしても、やがて日本株式の買い場と見る外資資金の流入もあるだろう。
流動性の過剰な供給で行き場を失った資金が、株高を演出することとなったITバブル相場(1999-2000年)、第2次ITバブル相場(-2005年)前夜と、現在とは、酷似している点がいくつもある。