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米財務省証券利回りゼロ、株は大幅高-1938年と同現象 2009年11月24日

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=arakjaYJAUwg

「11月23日(ブルームバーグ:米財務省証券の利回りがゼロで株式相場は上昇が続いている。これは70年ぶりの現象だ。1938年を思い出させる米金融市場の二極分化に、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は警戒する必要があるだろう。

 同年にはS&P500種株価指数が25%上昇する一方で、財務省証券の利回りは0.05%と0.45%から低下した。株価はその後、39年から3年間で34%下落した。米金融当局が存在しないインフレ阻止のため早過ぎる利上げに動いたためだ。結局、インフレが姿を現すことはなかった。

 「大恐慌の研究者」を自ら任じるバーナンキ議長が2010年半ばより前に利上げをすると考える向きはほぼ皆無だ。債券投資家は10%を超える失業率と住宅市況の再悪化のなかで、資金を保管するため利回りゼロの財務省証券を買うことに不安を感じていない。一方、株式投資家の方は、最悪期が過ぎたと考え、低金利と財政・金融による景気刺激が企業利益を押し上げるとみている。

 カリフォルニア大学サンディエゴ校で教えるジェームズ・ハミルトン氏は「問題は、創造されたマネーをどう使うかだ」として、「短期債の利回りが極端に低くなることと、人々が株を買おうすることは、全く矛盾しない。いずれも、同じ力が働いた結果だ」と述べた。

 先週は、3カ月物米財務省証券の利回りが0.005%で終了した。9月末は0.11%、2月に付けた今年の最高は0.34%だった。市場参加者によると、来年1月償還の一部の証券の利回りは11月19日にマイナスになった。

 S&P500種は前週末比ほぼ変わらずの1091.38で週を終えた。3月6日に付けた今年の安値、666.79からは64%上昇。

 商品24品目で構成するS&P・GSCI指数は年初来46%上昇。メリルリンチの指数によれば、ジャンク(高リスク・高利回り)債の 年初来リターンは過去最高の52%となっている。

 ニューヨーク・ライフ・インベストメント・マネジメントで運用に携わるマネジングディレクターのトマス・ジラード氏は、「これらの市場の多くは過剰流動性が原動力となっており、必ずしも経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)に裏付けられてはいない」と語った。「一部の投資家は不安を感じ」財務省証券ではなく高格付けの社債を購入していると付け加えた。 」